表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1534/1658

第五百四:泰子さんの話(401) ★本箱の話

第五百四:泰子さんの話(401) ★本箱の話


 先に、父の手帳の記述の中から「本箱の話」を紹介した。

 父に似て私も読書が好きで、趣味の一つである。私も(本箱というより)自宅にかなり大きなサイズの本棚がある。けれども、棚に本は殆ど置いてない。代りにあるのは、仕事の関係で人から貰った装飾品や美術品や、旅先で購入した記念の品々だ。


 棚に本が無いのは、若い時は、というより60位になる前に、手持ちしていた本を殆ど処分したからだ。よく、読書家の有名人などが「ウチにはxxx万冊の本があるんですよ」とか、「本の重みで家の床が抜けそう」とか、「そこらの街の図書館より沢山本がある」とか聞く事がある。少しは自慢もあるかもしれない。 中には、xxxの初版本がありますとか、著者のサイン入りですとか得意がる向きもあるが、これは骨董趣味に似ている。


 棚から殆どの本を処分したのは歳が入った為でもないし、本を読まなくなったからでもない。

 棚に並べられた沢山な本は「眺める」分には見栄えがして、多少の愛着も感じて確かに値打ちがあるように見えた。足りない自己満足を満たすには、素敵な家具だった。けれども同時に大きな無駄にも気づいた:再読する機会が殆ど無かったからだ。


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ