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第五百二:泰子さんの話(399) ★父の日記から(その8)クリスマスの話(3)

第五百二:泰子さんの話(399) ★父の日記から(その8)クリスマスの話(3)


 あれから30年が過ぎた。年末も押し迫った先の日曜日、お正月休みで長男夫婦が孫二人をつれて里帰りでやって来た。

 翌日孫二人を連れて私は三宮(=神戸の繁華街)へ出かけた。せがまれるままに玩具を買い与え、子供達が二袋に分けて持って歩いた。それで終わらず、帰りの駅へ向かう途中で小奇麗な喫茶店を見つけて入った。私はコーヒーで、孫達はイチゴミルクとメロンジュースとケーキを頼んだ。


 大丸デパート製ではなかったが玩具を選んで買うだけのお金は懐にあり、望むなら孫達はイチゴミルクのお代りさえ易々と出来た。大した金額のお金とは思っていない。昔大丸前で見掛けた三人連れの家族に遅れる事30年だが、今や私はお金持ちになって、人から見れば幸せに見えるのだろうか。毎年ジングルベルを聞くと、ついそんな事を考えてしまう。


 今の時代でも、歳が入って年金だけで外に収入源が無い人は多い。自分と同年配で年金額がかつかつで、日々の暮らしがやっとの苦しい人も少なくはなかろうと思う。そんな人がたまたま私たちを見たらどう思うだろうか: 玩具が入った大きな買い物袋を持つ孫二人と私の姿。やっぱり、羨ましい気持ちを持つかも知れない。


終わり

(以下は)息子のコメント:


つづく


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