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第四百五十二:泰子さんの話(349)  飛行神社の話(父の手帳から)(5)

第四百五十二:泰子さんの話(349)  飛行神社の話(父の手帳から)(5)


 その頃、木曽川の発電所時代から苦しい勉強を続けて来て受験した国家試験の一度目は失敗し、二度目の試験の結果を心待ちにしていた時期だった。この合格通知を受けたのが二宮さんの家に居た時であった。この報を京都の大学の関野先生のお宅へ知らせに伺った時も二宮さんの家に居た。


 木曽の発電所へ勤め始めてから五年間というもの、国家試験の勉強で頭の隅にはいつも心に鬱屈があった。けれども、やっと合格出来て将来へ向かって明るい希望に満ちていた。何となく心が弾んでいたのは確かで、我が生涯の中の数少ない幸せを感じていた時期だった。


 そんな楽しい気分の中で、中年の未亡人と26~27歳の青年が一つ家に一緒に住まいしていて、何もないという事はない。謎めいた俳句の夜を切っ掛けにその後どのような日々が続いたかは、今更書くには及ぶまい。


つづく

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