第四百四十:泰子さんの話(337) トランプ関税(2)
第四百四十:泰子さんの話(337) トランプ関税(2)
コロナ禍の時のように罹患すれば命を取られるかも知れないリスクがあれば怖い話だが、今回はそんな心配は無さそうだ。新聞を眺めたりTVニュースを視聴するのが毎日ちょっとした楽しみである。けれどもこれを私のように喜劇と見る人が居る一方で、経営者の中には冗談抜きで死活問題となる処もあると思う。政府も相談窓口を設けるなどして、中小企業への助成を検討しているようだ。コロナ禍の時も似た助成対策を取った。
けれども(中小零細企業の)経営者の端くれとして、案外私は「突き放した」考えを持って居る。確かにトランプ関税は我が国の経済に大きな影響を与え、結果的に多くの会社の経営を揺るがすかもしれない。けれども「その程度の揺れ」で潰れるなら、潰れてしまえと考えている。政府の助成が無いと生き残れない会社なら、普段から経営不安があるのだから元々ゾンビ会社(=死に体状態の会社)なんだと思うからだ。
会社経営には予測が難しいリスクが常にあるものだ。トランプ関税に限らず大地震の襲来(=東南海地震などのリスクの予測は確率が高い)だってあり得るし、大火事に襲われる事もある。いやしくも経営者なら、普段からそんな覚悟があってしかるべきだろう。会社というのは少なくとも一年程度は仮に売り上げが殆ど無くても、生き延びる余裕をもっておきたいものと思う。
つづく




