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第四百十三:泰子さんの話(310) 退屈じゃあ!(4)

第四百十三:泰子さんの話(310)  退屈じゃあ!(4)


 随分前だがNHKの特集番組で長生きする人の共通した特徴をAIが分析したのがあった:ピーマンを食べる事でもなく、運動をする事でもなかった。巨大な情報からAIが分析して得た共通した特徴は、「本を読む」事であった。本を読むのは精神的に「退屈しない」のを意味すると思う。


 分析結果を眺めて、番組の担当者が最後に印象深いコメントしていたのを今も覚えている:「老人が健康で長生きするには、地区に沢山な病院を建てるよりも、沢山な図書館を立てる方がよい。そのほうが費用も遥かに安上がりですなあーーー。」


 更に先の分析を補強する最新のニュースを今朝の日経朝刊で読んだ。慶応大学からの研究報告である: 2021時点で詳細に解析した日本人の死因の首位はーーー、今やガンではない。実は認知症だと判明したという。誰もが思いつきそうな脳卒中でもない。アルツハイマー症を含めた認知症が寿命を縮める一番の原因と分析された。

 長寿の為に精神面の充実こそ最重要と言う事の裏付けになるし、先の読書が一番という長生きの共通項と整合性がある。考えて見れば、認知症の人に読書は不可能だから、長生き出来ないのだろう。


 泰子さんを眺めていて、先のTV番組を思い出したのであったが、「退屈は人を殺す」のではないかと思う。殺されない為に泰子さんは読書こそやらないが、その代わりに大丸デパートへ出掛けて行くのだ。「読書」の代りなのだ。体が元気だから出掛けるのではなく、出掛けるから元気なのだと私は分析している。


 翻って私の場合、「元気だから今の歳でも仕事を続けているのではなく、仕事をしているから元気」なのだろう。仕事が読書に相当していて「退屈」を作らないようにしている。仕事は知的刺激だ。これは一般に世に言われるピーマンや蛋白質より、精神面こそもっと大切な健康法なのに違いないと私は信じている。


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