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第四百八:泰子さんの話(305)  健康診断(2)

第四百八:泰子さんの話(305)  健康診断(2)


「歳が入って大して肉体労働はしませんから、腹が減らないんですよ。若い時と同じようには食べられません」

「ふむーーー。でも、あんた、栄養失調でフレイルになりますよ。ちゃんとタンパク質を取っていますか?」


「ええ、タンパク質は食べてますよ。証拠に健診の数値の通りです。朝食で肉を120grほど食べます。ご飯も沢山食べます。果物も食べるし、ついでにケーキも食べる時があります。」

「うむ、ついでにケーキをねえーーーー。朝食で何もかも一気にやるの?」

「ええ、一気飲みではなくて一気食いです。肉を食べると、腹持ちが良いからお昼になっても腹の減りようがないんですよ。昼食をしない分、時間の節約です。」

「なるほどーーー、確かに理屈だ」と、医者が感心する。

「ーーーー」


「しかし肉ばかりは良くないなーーー」と、プロとして医者はどうしても何か意見をしたいらしい。それでこそ威厳を保てるってもんだ。

「いえ、毎日肉ではありません。リズムを付けています、五・七・五・七・七の短歌形式です:肉・魚・魚・肉・魚・魚・肉ーーーという風に次々交代するのです。公平だから民主主義と言ってもいいです」

「うむ、民主主義ねえーーー」

「ーーーー」


つづく

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