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第四百一:泰子さんの話(298)  ひたむきに生きる人(3)

第四百一:泰子さんの話(298)  ひたむきに生きる人(3)


 どちらかと言えば、このような異質なタイプの人を私はむしろ「好む」傾向がある。先の新人女は社員なので個人的に好きになる訳には行かないから(傍目に)よそよそしく接しているが、心情として好意的に観ている。

  

 私が泰子さんを好きだと言うと、親戚中の人が殆ど例外無く怪訝な顔を向ける(向けた:既に大半が鬼籍に入っているから)。が、これは異常な事とは言えない気がする。好奇心が強く、自分が新しいもの好きで、相手が自分に無いものを持っていると思うせいだと考えている。

 例えば、概して私が種類を選ばず女を好きなのも、「異性(=自分とは違ったもの)だから」という理由と共通している。「女好き」と言うと英雄色を好むとか、色好みとか、スケベーと下ネタな話になりがちだが、そう思考する人は女をセックスの対象とだけしか見ていない気がする。


 そうではなく、私の場合「(男とは異質な世界に住む)未知なるものへの探求」の精神性が大きい。女の世界は、感性も考え方も男と随分違う。私に言わせれば同じ人類かと疑う位だ。だから、セックスに関係無く相手を深く知りたいという気持ちが強くある。もっとも、相手を知るためにはセックスするのが一番手っ取り早いというのを決して否定はしないが、これは誰にでも適用出来る訳では無い。例えば泰子さんと私の関係だ。


 そんな訳で一般に言われる「女好き」よりも、一段高い位置にあるものと考えている。泰子さんを私がなぜ好きなのか多少は分かって貰えると思うが、どうだろうか。


つづく

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