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◎第十七話: 「一癖も二癖もある」話

第十七話: 「一癖も二癖もある」話


1.隣りの家は反対派


 最近の(経済上の)ビッグニュースといえば、英国のEU連合からの離脱問題でしょうか? 「まさかーーー」と思った訳で、世界中のいわゆる識者の予測を裏切って、(一般には)祝福されない離婚と言われているようです。


 離脱の決定が僅差の国民投票の結果でしたから、逆に言えば、国民の約半数が突然「不満を持つ事態に到った」決定だ、とも言えます。つまり、ウチが賛成なら、隣りの家は反対派というようなものですから、こう考えると国民の間で事態は穏やかではないでしょう。


 実は、ウチで扱う製品の60%がEUドイツからの輸入で、20%が英国からですので、先の問題に無関心ではおれず、一般の日本人よりは気を遣って見ています。投票結果は、ポンド安・ユーロ安(=逆に言えば、円高と同じ効果)を招きましたから、今のところ短期的にはウチのような輸入販売会社には有利です。


 けれども、そんなビジネスの損得はさておいて、私は別の側面に一層関心があります。

 今回の英国の離脱問題が「盛大な社会実験」みたいに思えてしまいます。皮肉るようですが、こうも言えるのではないでしょうか:「多数決と民主主義の愚かさ」を露呈したーーー。

 重要な問題を「多数決」で決めようとする時、多数決が必ずしも正しいとは限らないぞ、と思わせるからです。


 どうしてこんな事を考えるかと言うと、組織を動かすとき「民意や民主主義」よりも、「強いリーダーシップ」こそ必要だと思う時が、多いからです。特に会社経営の場合がそう:


 大手企業の株主総会や取締役会でも、学校の行事でも「多数決・民主主義」が幅を利かせます。そういう手続きを踏んで決められた決議は、なるほど確かに民意・総意には違いない。違いないですが、決議が正しいかどうかとなると、これは別問題と考える訳です。



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