第三百八十七:泰子さんの話(284) 仕事の流儀(3)
第三百八十七:泰子さんの話(284)
それはさておき、今日の講習でこんな話をした:
ウチには下請けをして貰っている(流石に、「下請けをさせている」とまではよう言わない)幾つかの会社や工場がある。どこもウチより大きい。中に、カタログを作って貰ったり、 Webページをデザインしてもらっている会社がある。R社である。
M子は与えられた業務の一つとして、先のWebデザインのR社とメールで打ち合わせながら、Webページを作って行く仕事をしている。横で眺めていて気づいた事があった:
M子:「(新しいWebページを作成するについて)図形Aと文章Bの間に、出来ればA側寄りにグラフCを入れられないでしょうか?」とR社の担当者へメールで相談していた。★このメールの写しを見て、私はピンと来るものがあった。
なぜなら私ならきっとこう言うだろうと思ったからだ:「図形Aと文章Bの間にグラフCを入れて下さい。ぎりぎりまでA側に寄せて下さい」
私との違いを比較すると、M子は内心でこう考えている:
R社の担当者Aさんは手慣れたデザインのベテランである。対し自分は素人だ。グラフCをそんな位置に挿入したら、ページ全体の印象が変わりアンバランスに「なるかもしれない」。その辺りをR社さん、全体的にちゃんと考えてデザインして下さいよ。R社に頼っている。
対して私の場合こう考えている:
実際にページにグラフCを挿入したものを自分で(ハサミとのりで)絵を切り貼りして、全体の印象がどんな感じになるか取り敢えず試作してみる。グラフを縮小したり拡大したりして試す。こうして、自分で切り貼りしたデザインをPDF化しR社へメールし、「こうしてくれ」と指示するから相談ではなく、命令形となる。
私の指示に沿ってR社は(しかしプロらしく私の指示したよりも)遥かに洗練されたデザインに描き替えて、原案を送り返してくる。私はそれを眺めて「OK」の承認を出す。それでお仕舞いになる。
つづく




