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老後が超長期

　さて、５０代の人を中心に批判めいて書いたが、年寄りの話へ戻りたい：

　年寄りが「終活するんだ」などと言えば、あたかも先人に倣って一見識に見える。が、結論から言えば「何ともバカバカしい」から、止めておいた方がよい。終活なんて昔は無かった言葉で、「婚活」からの転用らしいが、摸倣犯にはろくでもないのが多い。死出の旅への準備といえば聞こえが良いが、こんな人たちは時代の変化について来れていないと思う。

　今は、７０程度までしか生きられなかった昔ではない。１００歳時代の到来と早とちりする人もいる位で、長寿になった。会社員なら定年後の人生が大変長くなり、こんなに「老後が超長期」なのは人類史上初めての時代だ。年齢の延長戦に合わせて、当然生き方は昔と違ってしかるべきと思う。

　となれば、先人の考え方やアドバイスは必ずしも的を得ているとは限らず、それどころか見当違いとなる。先人には未経験なのだから。ならば、さて老齢期はどんな指針に従って生きるべきか。何でもインスタント流行りの昨今だが、こればかりは「自分で考える」以外にないかと思う。ヒントはある。