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★アインシュタインになれる

 ナットを強く締め付けたら、ナットに擦られて床面の塗料が剥げた。これに困った。それでナットが床をこすらないように、ナットと床の間に平たい丸板ワシャを入れてみた。これで問題解決となって喜んだー--。


 いやいや、実はそう上手くは行かなかったのだ。10ケに7ケまでは確かに上手く行ったが、3ケはナットを締め付けたら「ワシャも一緒に」連れ回ってしまった。「3ケ」は床に盛大なこすり傷がついたから、面食らった。


「問題発見・不便発見!」である。7ケはそうならなかったのに、一体「なぜ3ケは連れ回ったか」、3ケのワシャの表と裏面を虫眼鏡でじっくり拡大して観察した。最初何も皆目分らなかった:異常は無かったからだ。更に舐めるように眺めてついに「ごくごく僅かな」差異に気付いた:3ケに限り、製品の仕上げがプレス仕上げとは思えない程に美しかった。ざらつきが無く、曲部は理想的で、角にカエリ(加工ミス)がなかった。どこから観ても(他の7ケに比べて)仕上がりがパーフェクトだったから、超美人だ。


 こんどは(先の3ケに比べたら仕上げが荒い)「連れ回りしなかった」ワシャ7ケを再度舐めんばかりに眺めて、慎重に1ケを選びだした:選んだ1ケはこんな特徴があった。ワシャの裏面は「普通のブス子仕上げ」状態だが、反対側の表面は滑らかで美人仕上げである。つまり表裏で僅かにアンバランスなものだ。「連れ回りをしない」このワシャを、試しに表裏を(当初とは)逆さまにしてナットの下に敷いて締め付けてみた:結果、(案の定!)見事に「連れ回った」のである。観察の成功第一!


 次に連れ回ったこすり跡を、更に詳細に観察して、こすり跡が(全体に均等に付くのではなく)ワシャの「内径部に集中」しているのに気づいた。観察の成功第二!

 傷の付き方が、「何故そんなアンバランスになるのか」と考えてみた。ここまで来れば後は簡単で、全ての理由が分かった。


 計算式で「連れ回る原理」を解明し、市販品に僅かな細工(改良)を施して試作品を作ってみて品質を確かめた。結果として、「決して連れ回わらないワシャ」(=商品名:つれゼロワシャ)を作った。★申請書類にはA4 x1ページに計算式を記載して国際特許を申請し、実際に売れている。80になってもこんな人をたぶらかす発明が出来るから、興味のある向きは以下の動画をどうぞ→ https://www.youtube.com/embed/Rl0KgJEIYhY?rel=0


 既存品(既製品)をジイーッと眺めるのが大事と先に書いたが、眺める時に少し「視点を変えて・疑問を持つ」事が必要だ:

・なぜ、世のワシャは「連れ回わる」のか?(★新しいワシャの発明に繋がる)

・なぜ、配偶者は夫より「賢い」のか?(★女の解明になって、浮気する時に役立つ)

・なぜ、リンゴは「木から落ちる」のか?(★貴方もニュートンになれる)

・なぜ、人間は「今のようになった」のか?(★遺伝子学者になれる)

・なぜ、宇宙の姿は「今のようになった」のか?(★アインシュタインになれる)


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