方程式が解けそうだ
先のボールペンの紛失事件の基本(前提条件)は、「自分は自宅から一歩も外出しなかった」というものだった。だから「在りか」が分かった。この条件が無ければ成り立たない。
じゃ、幸福探しの場合に、ボールペンの場合に相当する前提条件はなにか?:それは、「私達は人間で、こうして目下生きている状態」という現実からは逃避出来ない。宇宙人ではないし親から生まれて生きている、この前提条件は万国共通で、理詰めで突き詰めると、幸福の「在りか」は「2ケ処」にしかないと筆者は考えている。
奈良時代なら病は何かの「祟り」だと考えられていたが、今では細菌やウイルスが原因だと私達は知っている。知識を積み重ねた結果、昔の人達よりも賢くなっているのだ。もうすぐ宇宙の謎だって解けるに違いないレベルだ。
病の原因だけでなく、昔の人が分からなかった事が現代では分かるようになった例は多い。思想だってそうだろう、古代の哲学者ソクラテスや先の詩人カール・ブッセが思い到らなかった人生の問題の回答を私たちが知っていて不思議は無い。明治時代の学生が「人生不可解」と遺書を残して華厳滝に飛び込んだそうだが、今の人の知識と知見ならば「不可解ではない」かも知れないーーー。
ならば、幸福の「在りか」が決して「山の彼方」ではなく、私達はちゃんと正しく分かっていい筈の時代に居る。




