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Clock World   作者: ティセ
5/5

まず1人

『でも、仲間を探すって言ったってどうやって…』

なんの手がかりもないまま、祀は歩き始めた。考えているうちに、日が暮れてしまった。祀は公園のベンチに座ることにした。

『どうしようかなー』

そう悩んでいると声が聞こえた。

『や…くだ…い…やめてくださいっ!』

祀はすぐ声のする方へ走った。するとそこには塾の帰りと見られる女子中学生が、3人の男に抑えられていた。

『その子を離しなさい。』

祀は睨み付けた。

『お、お嬢ちゃんが相手してくれるのかい?』

男が祀の腕を掴んだ。一瞬だった。男はいつの間にか、遠くの砂場に飛ばされていた。祀は1回の蹴りで、男を遠くに飛ばしたのだ。

『くっ…覚えてろよ!』

男たちは逃げていった。

『あっ、ありがとうございます!』

『ん?あぁ、いいよ別に。家どこ?』

『ここから10分ほどで着く所です。』

『送っていくよ。』

祀は笑いかけた。

『いいですよ!大丈夫ですっ!』

『さっきみたいなことになるかもしれないし、こんなに暗いからね。送らせて。あと悪いんだけど、一晩泊めてくれないか?』

『お兄ちゃんが良いって言えば…大丈夫ですよっ』

祀と女子中学生は暗いなか、女子中学生の家まで歩いていった。

『お兄ちゃんただいまー』

女子中学生は大木な声で言った。

『みちる!遅かったじゃないか!どこ行ってたんだ!』

そこには女子中学生(みちる)がの兄らしき人がいた。ずいぶんと顔の整った男だった。

『男の人に襲われそうになった。』

『だっ、大丈夫だったか!?』

『うん。この女の人が助けてくれた。』

『女の人?』

妹が心配だったのだろう。祀の存在をみちるの兄は今始めて知った。兄は祀を見た瞬間、持っていたケータイを落とした。

『祀…?』

『な、なんで私の名前を知っている?』

兄は深く頭をさげた。

『祀姫。お会いしとうございました。』

『お、お兄ちゃん!?どうしたの!?』

祀も一瞬理解できなかった。

『…!もしかしてっ…お前っ…』

『そう、私はあなた様の使いでございます。 』

『名前は?』

幹也(ミキヤ)と言います。』

『よろしくな』

『誠心誠意お仕えします。』

『…2人とも何の話してんの?…』


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