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猫型ロボット好きな女子高生による異世界救済。まずは食から改善しよう。  作者: ミジンコ


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第一話 プロローグ前編

以前書いていた作品のリメイクになります。

といっても内容はかなり変わってしまっているので、ほとんど新作みたいなものです。

よろしくお願いします!

 ある日、私の前に天使が舞い降りた――――


「来年のドラ◯もんの映画何になるかなー。完全新作かリメイクか……そこが問題だ」


 近場にあるショッピングモール。そこにある映画館に行った帰り道。


 あの映画には、エンディング後のCパートで来年の内容を示唆する映像が差し込まれる。


 今回のそれは海を舞台としたものだった。

 そして過去作には海を題材にした映画は何本か存在する。

 つまり可能性として考えられるのは、過去作品のリメイクかもしくは全く新しい新作になるか。果たして来年はどちらになるのか……


 いや、どちらにしても良い。

 リメイクなら現代の作画で少しアレンジの聞いたストーリーが楽しみだし、新作ならまだ見ぬワクワクドキドキが待っている。


 映画を見終えてからそれがずっと気になっていたのだ。この時間は毎年楽しみで仕方がない。この後は私と同じように来年を楽しみにしているネットの同志と議論を交わすつもりだ。


 ところで、高校生にもなってドラ◯もんを見てるのかって?


 ふっ、そんなものは愚問だ。

 自分が好きなものを面白いと思って、何が悪いっっ!!!!


 そこに年齢なんて関係ない。むしろ自分の好きなものを隠して、他人の前でいいカッコしようとしてる人間の方が私には理解できない。

 だからこそ私は言おう。

 私はドラ◯もんが大好きだ。現金な話をするならドラ◯もんと秘密道具が大好きだ。一度でいいからドラ◯もんがいる生活っていうのを体験してみたい!!


「待ち遠しい……」


 来年も楽しみだが、私はドラ◯もんが開発されるその時まで死ぬつもりはない。

 例えそれが百年後だったとしても、私は必ず生きてそれを見届けてやるつもりだ。


 ――そうして家路を歩いているときだった。


 頭上からふわりと、真っ白な鳥の羽が落ちてきた。

 思わず受け止めちゃったけど、鳥の羽って触らない方がよかったかな? 


 あとでしっかり手洗いしなきゃなんて思いながら、空を見上げて落とし主を探す。だけど上には青空が広がるだけで鳥の一匹も見つからなかった。とっくに飛んで行ったのかもしれない。探すのは諦めて視線を羽に戻した。


 さて羽はどうするか。別にそこらに捨てたって構わないんだろうけど……少し勿体ない気もする。それだけ綺麗な羽なんだよね。シミも汚れも無い白さで、指先で触れるとふわっとした感触が返ってくる。


 うーんと悩みながら一歩踏み出した――その瞬間だった。


 目の前の景色が、映像のカットが切り替わるみたいに変わった。


「……え?」


 最初は映画のことを考えすぎて自分の頭がおかしくなったのかと思った。


 だってそこに、さっきまでいなかったはずの――天使がいたら。

 そうとしか表現できない存在なのだ。白い羽が生えた真っ白な人間っぽい存在。一目見た瞬間に私の頭はそれを天使と認識した。


 そして天使の口がゆっくりと開かれる。


「――突然のお呼び出しに、まずは謝罪を。申し訳ございません」


 そう言って綺麗なお辞儀をしてみせた。


 背中から生えた真っ白で大きな二対四枚の羽。

 人外レベルで整った顔立ち。

 よく見れば羽から着ている服から、髪から眉毛にいたるまで全部が真っ白。


 そんな天使は、こちらを見てニコリと微笑んだ。


「っ……」


 たったそれだけの動作で、顔が熱くなってくる。

 

 我ながら情けない……


 さすがにニコポは無いと自分でも思うわ。でもあの顔面偏差値の高さでしない方が無理というかなんというか。

 といか何なのあの顔の良さ。男、いや女? 顔面って整い過ぎると性別の判断がつかなくなるんだ。初めて知ったわ。ひょっとすると天使だから性別とか無いのかもしれないけど。


 ……いや。それよりも今は、この状況について聞くのが先決でしょ。


 間違いなくあの天使が訳知りなんだから。


 そう思ったのと、別の方向から怒鳴り声がしたのはほぼ同時だった。


「あぁ!!? 何なんだよ、これはっ!!!」


 もの凄い剣幕……


 声の主は私の横にいるようだった。恐る恐るそっちに視線を向ける。

 そして今度は別の意味で驚いた。


「私は、一体……」

「ここ……どこなのぉ?」

「これ、この状況……」


 そこには私以外に四人の人物が横並びに立っていた。

 それも私と同じぐらいの年頃の男女。男子が三人に女子が一人。私を含めれば女子は二人かな。


 ついでにその四人にはびっくりするぐらい見覚えが無い。


 もしかするとどこかで会ったり、すれ違ったりしてるのかもしれないけど。それすら思い出せないぐらいには知らない四人がそこにいた。 

 誰、と思うよりも先に、何故という言葉が先にくる。


 いや、この犯人は明らかでしょ。 

 そう思って私は、横に向けていた視線を再び正面に戻す。

 そして未だに微笑み顔を崩さない天使に「さっさと説明しろや」と意思を込めて視線を向けてみた。


 それに応えてくれたのか分からないが、天使が口を開いた。


「皆さん、どうか落ち着いて下さい」


 声まで綺麗なんだ、とかどうでもいい感想は省く。


 それよりも私達は、次にあの天使が何を言い出すのかに注目する。


 そんな中、天使が紡いだ言葉は――


「さて…………いや~、本当にすみません! 私はね、嫌だって言ったんですよ? 無理矢理こっちに連れてくるなんて絶対混乱させちゃうって。なのにうちの上司ときたら構わず連れてこいの一点張りで。ほんともう嫌んなっちゃいますよね~。なので文句がある場合は私じゃなくて上司にお願いしまっす!」


 色んな意味で想定外だった。


「「「「「……」」」」」


 絶句。もう絶句ですよ。


 あの荘厳な雰囲気からは考えられないほどラフな口調で。しかもさり気なく自分の上司に責任をなすりつけようとする小賢しさまでみせて。

 最初にあんな奴の微笑みで顔を赤くしたとか、マジで腹が立ってきた。あとで一発殴らせてくれないかな?


「おっとー、物騒な視線を感じますね~。じゃあとっとと皆さんをここにお呼びした要件、それをお話しましょう!」


 ムカつくけど、一先ずは話を聞こう。


「単刀直入に言うとですね――異世界を救ってきなさい。さすれば汝の願いを何でも一つだけ叶えてやろう……こんな感じですねー!」


 また訳の分からないことを……


 世界。というか異世界? それを救ってこいって?

 こんなどこにでもいる普通の女子高生を捕まえてきて何を言ってるんだ? そういうのは警察とか自衛隊とか国連とか。そういうちゃんとした機関に言うべきではないのか?


 少なくとも私は特別な訓練を受けてたり、どんな道具でも出してくれる相棒なロボットもいない。

 それなのに世界を救ってこいと言われたって不可能でしょ。

 何にも出来ないで返品されるのがオチじゃないか?


 しかし。


 何でも願いを一つ叶える、とな?


 もちろん信じてる訳じゃあない。

 断じてない。決してない。


 ……でも目の前のコレ、なんか天使っぽいし。


 もしかしたら本当に願いとか叶えてくれちゃうんじゃないの。天使的な凄いパワーかなにかでちょちょいとやってくれるんじゃないの。

 そんな期待感がちょっぴり。ほんのちょっぴり私の中に湧いて来る。


 だとするならば、私の願いは決まっている。

 小さい頃からそればっかりを夢に見てきたのだから。


 ドラえ◯んが欲しいっっっ!!!!!


 よくテレビとかでも「一つだけ手に入るなら、どの秘密道具が欲しい?」みたいな質問を見かけたりするが……考えてもみて欲しい。

 秘密道具には、その一つ一つに夢が詰まっているんだ。

 そんな夢の中から一つ選べと言われてもそんなの無理に決まってる!

 叶うことなら全部欲しい! 欲を言うなら、ドラえ◯ん本体に秘密道具まで付けたフルセットで欲しい!


 するとそこで天使モドキと目が合った。


 私にはその目がこう言ってるような気がした。


 ――お望みであれば。ドラ◯ちゃんもセットで付けちゃいますよ?


 なるほど……


 まずは詳しい話から聞かせてもらおうか。

いかがでしたでしょうか?

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