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無題一  作者: 去岳 阿礼
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無題壱

恐怖という名で 青く名付けられている 名前 その笑いの中で 狂気以降の笑いの中で 一つの 

精神の音楽が 取り残されている時 置き去りにされた時 永遠のように 

永久であるように見せかけながら それが幼児のように 後を追う 追い続ける どん底の方へと 

落ち続けている 天使のように 五月雨のように 曇らせていた 空想の花園 そこには人間がいた 

信じられるべき人間がいた 愛の方へ 彼方の方へ 夢見る人間がいた 花園を贈ろうと 

曇りは生まれてきた 石畳は生まれてきた 大地と 人間とが 交響する空間を いくつも夢見て来た 

その人を見よ あらん限りの祝祭で その人を見よ 今その人は 無限と 夜と 罰の中で 

凍え死にながら 己を投げる 一つの他者へ 扇の夢へ 神の不可能な懐疑へ 天使とは 

まさに人々のことである しかしその人を なおも見よ 死の境界へ立つその人を 精神なる映画の 

赤道のようでいながら あまりにも暗い 異邦人の屍の 熱病の中に 死んでいるその人を 

まさにその故によって 生きている その人を

波は黒く 熱病は高く 一つの散逸を その人にもたらすだろう その人を 彼方へと 連れ去るために 貴女の方へと 消え去るために 貴女の影に 燃え尽きるために 生命という 革命の 牢獄に縛られた 結晶たちが 反響している 嘆きの渦に 幼子のような 死のような有様に 散乱する幼さが 卵のような 絵筆の色だ 正しいやり方で その人は 見られなければならない 罪と幼さ 枯れた精神は 

それだけでも 死のようだ 揺り籠の 横溢のような 観覧している より合わせる糸は 

やはり夢の中へと 崩れ落ち それは 親子のように 引き裂かれる 

故に呼ばれるのだ それは 一つの 心であると


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