第98話 神の来訪
お待たせ致しましたー
神様?
ウルクル様じゃない、神様がいるの??
ミアには見えているらしいけど……あたしには見えなかった。どこどことキョロキョロしていると、前がぱあって光ったの!!
『ふふ。はじめましてね? リーシャ』
ほわんほわんした声が聞こえて……見えなかった御姿も出てきたわ!? 真っ白な長い髪が綺麗な、とっても綺麗な女の人!! ウルクル様のような服装じゃなくて、ドレスを着ていたの!!
この方が……お母様たちが昔お会いしたって言う神様かしら?
「は、はじめまして!! リーシャ=コルク=ローザリオンと申します!!」
『ふふ。元気いっぱいね? 私はディーシア。シアでいいわ』
「! シア様は……お母様に昔お会いした方ですか?」
『ええ。もっと違う姿だけど、会っているわ』
「わー!!」
こんなにも……こんなにも綺麗な方が神様!!
ウルクル様ももちろん綺麗だけど、もっともっと可愛らしくて綺麗なの!! 綺麗過ぎてドキドキしちゃうわ!!
『みゅ! 神しゃまでしゅ!!』
『久しぶりにこちらに来たけど、変わっているところと変わっていないところもあるわ。十年くらい経っているから当然ね?』
「十年……」
あたしとミアが生まれる前。
枯渇の悪食が、本当の意味で終わった時。
その時にシア様が……お母様たちを助けられたのかしら?
『ええそうよ? それくらい経っているの。あなたとは初対面だけど』
「はい! 今日は母に御用がお有りですか?」
『んー。チャロナにも会いたいけど……リーシャ、あなたに是非頼みたい事があるの』
「……あたしにですか?」
『ええ。あなたにも異能があるでしょう? それでパン、作ってもらえないかしら?』
「! 喜んで!!」
ちょうどパン作りしようと思っていたから、お願いされるのなら喜んで承ります!!
だから、シア様を食堂にお連れしていけば……レイバルス様が口をあんぐり開けたの。
『で、で、!?』
『久しぶりだわね。今日はお客よ?』
『……左様にございますか』
精霊だから、神様のことはすぐにわかっちゃうみたい。シェトラスの方は、ぽっかーんって開けてからずっと固まったままだけど。
せっかく、神様が来てくださったんだから……すっごいパン作らなくちゃ!!
シア様は何がお好きなのか、お聞きしてみると。
『そうね……あんぱんが食べたいわ。おもち入りの』
「えぇえ?」
おもち……あたしは作ったことないよぉ!!
次回は木曜日〜




