第95話 子どもでも大人でも
お待たせ致しましたー
「あら、リーシャ。やっと気づいたの?」
お母様にお話したら、お母様まで知っていたのがわかったの!!
「……お母様も知っていたの!?」
「正確には、あなたがセシルくんを追いかけた時に気づいたの」
「……ミアといっしょ」
あたしって……そんなにもわかりやすいのかな? 自分じゃ気付けていなかったけれど。
でもお母様は『大丈夫』と言いながら、あたしの頭を撫でて下さった。
「そんなところもリーシャは可愛らしいわ。……セシルくんには言うの?」
「い、言う!?」
「告白したいなら、お母さんは止めないわよ?」
「こ、こここ、告白!?」
好きな人へ、大好きを伝えるってこと!?
あたしが……セシル兄に??
(大好き……大好きって!!)
ずっとずっと大好きだけど……その『大好き』が子どもでも意味が違うことくらいわかる。
お勉強で習ったりしたわ。好きな想いを、好きな相手に伝えること……友情じゃなくて、愛情。
それを……セシル兄に伝える??
「ぴゃぁ!?」
「リーシャ??」
「無理無理無理!! セシル兄にあたしみたいなのダメだわ!!」
「え? 待って、リーシャ。落ち着いて?」
「うぅう……」
いくら身分は上でも……あたしはすっごく子どもなんだもん。セシル兄に泣き付きに行くくらい……大人でもなんでもない。
それをお母様に言うと、なぜかくすくす笑われたの。
「どうして? そんなにもセシルくんが大好きなのに?」
「……セシル兄は大人だもん」
「そうかしら? しっかりしてるけど……二人ともまだまだ子どもよ。でも、子どもだからこそ素直になるのは早い方がいいわ。大人だからって、出来ない人が多いもの」
「……お母様も?」
「ええ、そうよ。色々あったけど、お父様と結婚するのにも障害は多かったわ。だから、今はとても幸せなのよ」
「……そうなんだ」
大人だからって、出来ることと出来ないことがあるんだ。
子どもって理由で、諦めなくていいんだ……。
なんかほっとしちゃって……お腹がきゅぅって音が出ちゃったわ。
「ふふ。シェトラスさんに頼んで、サンドイッチ作ってもらいましょうか?」
「うん。お母様ありがとう」
「どう致しまして」
お腹がいっぱいになったら……セシル兄に会いに行こうかな?
今日は、お屋敷にいるよね??
次回は火曜日〜




