第94話 本人の自覚
お待たせ致しましたー
お部屋に戻って、ステータスを見たら……あと100ptでレベルアップ出来るって書いてあったわ。
次のレベルになれたら、何が出来るんだろう?
「収納魔法……亜空間収納かなあ?」
何が出来るようになれるか、わくわくしちゃう!
いっぱいいろんなことが出来るようになったら……お母様のようには無理でも、たくさんの人達に美味しいパンを食べてもらえると思うの。
いっぱい頑張ったら……誰かお嫁さんにもらってくれるかな?
お母様はお父様って素敵な人がいるんだもの。そんな関係になれる人が……出来たらいいなって。
そんなことを考えてたら……なぜか、セシル兄を思い出したのよね?
(あ……あれ??)
セシル兄は、もちろん好きよ? 大好きな幼馴染みとして……そう思っていたけど。どうして、今思い出したんだろう? お嫁さんにして欲しい人のことを考えてただけなのに……お嫁さん??
「セシル兄の……お嫁さん?」
口に出してみたら、顔がすっごく熱くなった!?
ぽんぽんって熱くなって……頭の中がぐるぐるになってきて、わけがわかんなくなってきて……ペチョって、机の上に倒れた。
ちょっと冷たい机もすぐにぽかぽかになるくらい……あたしは、全然落ち着かなくて。
だから……これって、つまり!
「み、ミアぁ!」
あたしの契約精霊の名前を呼ぶと、ベッドで寝てたミアはしゃんと起きてこっちに来てくれた。
『みゅ? どうちたんでしゅ?』
「あ、あのねあのね?!」
『にゅ?』
「……きになったかも」
『にゅにゅ?』
「……セシル兄が、好きになったかもなの!?」
はっきり自覚した言葉を口にすれば、胸がぎゅってなって……頭の中はお湯が沸いたようになって!!
けど……スッキリした気持ちにもなれて。
わかったら、あたしは今度はペションと椅子に座ったの。
『……やっとでしゅか?』
ミアにはとっくにわかっていたのか、おっきくため息されたわ!?
「知ってたの!?」
『ご主人しゃまは、セシルしゃまのことをずっとしゅきだったでしゅよ?』
「い、いつ!?」
『確信は、セシルしゃまを追いかけたとこでしゅよ?』
「あそこ!?」
けど、そっか……好きだから追いかけたんだよね? あたしも激にぶだったわぁ。
『告白しまふ?』
「無理無理!? あたし可愛くないもん!」
『けどぉ、セシルしゃまの年代だと……婚約者作られてもおかしくないでふよ? にゃにせ、伯爵家の御子息でしゅ』
「……う」
あたしも公爵家令嬢だけど……お母様が言うに、お父様が全部白紙にしてるって聞いたことがある。
恋愛が全部、結婚に繋がらない貴族社会だから……ちゃんと、言った方がいいかな。
せめて……お母様達にはきちんと言おうと決めて、部屋から出たわ。
次回は土曜日〜




