表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/200

第93話 弱いけど(ミラクル視点)

お待たせ致しましたー






 *・*・*(ミラクル視点)









 兄さん……は、きちんと考えている。


 僕とは違って、将来のことをきちんと向き合っているんだ……。


 僕は……僕はどうしよう。


 ユーシェンシー伯爵の子どもとして、将来は爵位を継がなちゃいけない……。


 将来の……お嫁さんには、欲しい人がいる。


 僕より年上で……元気いっぱいのサリー姉さん。


 あの人と、僕はいっしょになりたいんだ。



(……でも。僕はこんなだから)



 母上や父上のように……強くない。


 いつも、自信が持てないでいて……魔法の修行をがんばっても、それだけ。魔法がうまく出来ても、セシル兄さんのように……リーシャ姉への気持ちと向き合うことは出来ていない。


 でも、サリー姉のことは……大好きなんだ。


 僕を励ましてくれる、優しい女の子。『大丈夫』をいつも言ってくれる女の子なんだ。いつから好きだと思ったのはわかんないけど……でも、好きなんだ。


 誰にも渡したくはない。


 けど、思っているだけじゃダメだから……兄さんがあんなにもがんばっているんだもん。


 僕も、少しだけでもがんばらなくちゃいけない!


 ミラクル=ユーシェンシー……勇気を出すんだ!!



「……父上」


「ん? どうしたのよ」



 兄さんにリーシャ姉のパンを渡したあと、師匠と剣技の稽古をしていた父上に突撃した。


 父上は前世が女性だったから、今男でも女言葉を話すけど……母上はそれでも父上を受け入れているんだ。それはいいとして。



「……僕にも、剣教えてください!」


「「……え??」」


「教えてください!!」


「「……ミラクル??」」


「本気……です!」



 僕は……強くなるんだ! 今日から!!


次回は水曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ