第90話 揚げパンサンドの
お待たせ致しましたー
アーネスト様にエディト達が来たのはびっくりしちゃったけど、せっかく作った揚げパンの感想を聞けるのは嬉しい!!
皆には見学してもらって……お母様が『波刃』って長い包丁で、揚げたコッペパンに切り込みを入れていくの。ギザギザなのに、スーッと入っていくのが面白い!
「ふむ。この包丁はやはり使い勝手が良いですの?」
アーネスト様はジーっと見ながら、色々研究(?)されているみたい。お母様はわかっていらっしゃるのか、小さく頷いたわ。
「サンドイッチもですが、普通の刃では具材も綺麗に切れませんし……逆に波刃の方が効率いいんですよね。かと言って、単純にギザギザにしてもダメです」
「……要研究ですな」
「お願いしますね」
錬金術師さんって、職人みたいなのだから……あたしもそうなれるのかなあ?
将来は……どこかのお屋敷にお嫁に行かなきゃだけど。その時、どうしてかセシル兄の顔が浮かんだ。なんでなんで? って、すぐに考えるのをやめてお母様の方を向いた。
お母様は次に、あたしやレイバルスたちが用意した『フィリング』って具材を並べたの。
エディトたちは『わぁ!』って声を上げたわ。
「叔母上!? これ……どう食べるんですか!?」
「私もすごく気になりますぞ!」
「儂もじゃ!」
「今切り込みを入れた内側に塗ります。片面にひとつなので、二種まで選んでください」
「「「うぬぬぬぬ!?」」」
「お代わりは食べられそうなら……ですよ?」
「「「……はい」」」
笑顔全開だけど、食べ物で遊んじゃいけないのが……お母様の鉄則だから、皆よーくわかっているのよね?
(あたしはどれにしようかなあ?)
卵サラダ。
生クリーム。
アボカドディップ。
ツナマヨ。
クリームチーズ。
カスタードクリーム。
チョコレートクリーム。
あんこ。
甘いのとしょっぱいのとあるけど……すっごく迷うわ!!
けど、甘いのもいいけどしょっぱいものにしようと思って……卵サラダとアボカドディップにしたわ。
塗る練習もするから、自分で丁寧に塗ってみれば。
「重い!?」
そんなに塗ってないけど……二種とも違う食材だから重いのね。エディトたちは散々悩んだ後、お母様とあたしに塗ってもらうようにお願いしてきたんだけど。
「……否定はしませんが、合いにくくないです?」
「儂はあんこの可能性に期待するのじゃ!!」
アーネスト様はそのあんこにアボカドディップって変な組み合わせにしたのよね……。
次回は月曜日〜




