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第80話 次の依頼

お待たせ致しましたー

 お母様に出来ること。


 あたしにも出来ること。


 まだまだ、出来ないことは多いけど……ちょっとずつ、増えていってる。


 もっともっと頑張らなきゃ! と思って、今日もレシピとにらめっこよ!!


 ミアのオーブンレンジで、今日もホットチョコレートをお勉強のお供にするの!



「うーん……なに作ろう」



 次の日に、お母様がおっしゃってたクロワッサンサンドもすっごく美味しかった。


 あんなサンドイッチ……たくさん食べたくなるけど、サクサクだからぼろぼろになりやすい。そこは、丸パンや食パンで作るサンドイッチの方が汚れにくい。


 甘いパンもいいけど、今日はなんとなく食事向きのパンが作りたいわ。ウィンナーロールの練習でもしようかしら?



『ほほほ。精進しているようじゃの、リーシャよ』



 もう一度、うーんってしてたらミアじゃない声がしたわ。上を見れば、綺麗な綺麗な女の人が浮かんでいたの。



「ウルクル様!」



 豊穣の女神様。


 農園の管理者と結婚している、ちょっと不思議な女神様!!


 すっごく久しぶりにお会いするわ!!



『うむ。リーシャよ、良い勉強をしておるようじゃな?』


「うん! あのねあのね! お母様と同じような異能(ギフト)が目覚めたの!」


『そうじゃの。そのようじゃな』


「……わかる?」


『妾は仮にも神じゃ。付与されたものはいくらか覗き見れる』


「そっかあ」



 けど、なんで今来たのかな? 『幸運の錬金術(ラッキークッキング)』を使えるようになったの、少し前からなのに?


 あたしがうーんってしてたら、ウルクル様はニコニコしながらあたしの髪を撫でてくださった。



『今来たのはな? 妾の願いを聞いてもらう機会を見計らっておったのよ』


「え?」


『妾の子……アウルに、その異能で作るパンを振る舞ってほしいのじゃ』


「……アウル君に?」


『そうじゃ』



 半神半人の、ウルクル様とラスティの子ども。


 あたしと同じくらいの男の子。


 いつもはラスティといっしょに農園を管理してるらしいけど……ご褒美に、パン。



「すっごくいいわ! 何作ろう!!」



 誰かのために作れるのは、嬉しいし楽しいもの!!



『ありがとうなのじゃ。であれば、今なにが作れるのじゃ?』


「この間は、クロワッサン作ったの!」


『良いのぉ。甘いのもいいが塩気のも良い』


「このレシピ、お母様と一緒なの!」


『では、選ぼうぞ』



 そこからは、お昼寝から起きたミアも一緒にどれにしようか選んだの!!

次回は土曜日〜

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