第74話 クリーム作り楽々
お待たせ致しましたー
「ふふ。見てて?」
お母様がそう言うと、道具を動かして泡立てを始めた。
ウイィって、音が鳴ったかと思えば、牛乳にも見える生クリームがどんどんぐるぐるに回っていく。
お母様は道具を動かして、時々ボウルの中をぐるぐる回していくと……少ししたら、あっという間に固いクリームになったわ!? 普通に泡立てるより、すっごく早い!!
「すごーい!!」
「これに、今日はいちごジャムを入れてゆっくり混ぜましょうか?」
仕上げる時は、ヘラでゆっくり優しく混ぜたら……ちゃんとピンクのクリームが出来上がった。
味見してもいいってお母様が言ってくれたので、一口舐めたら。
「〜〜! おいしー!!」
甘酸っぱくて、けどちゃんと甘くて。
ケーキとかでもいいけど、今日はこれをパンと一緒に食べていくのよね? クロワッサンにこう言う甘いのが合うのかしら? すっごく楽しみ!!
せっかくだからと、あたしも泡立ての道具、『ハンドミキサー』を使って、伯父様が作ってるチョコカスタードを少しもらってチョコクリームを作るのに、生クリームを泡立てた。
ぐるぐるしても最初はシャバシャバしてたけど……だんだんと固くなってきた。お菓子作りで一番大変なとこがあっという間に出来たわ!!
『ぷぷぷ〜! 出来まちたー!』
ロティの方も出来上がったので、シェトラスとレイバルスが魔法で冷ましてくれている間に、あたし達はクリームを……先に口金っていうのがついた袋に詰めていく。あの角の型を抜いたら、中に詰めるのじゃスプーンじゃ大変だからとのこと。実際コロネを見てみると、たしかにスプーンを入れるには穴が小さかった。
「はい。次は利き手にクリームの袋と。反対にコロネを持って」
キューって、お母様は簡単にクリームを入れていくんだけど。あたしは! 伯父様は! 隙間からニューってクリームが出ちゃうわ!?
「……お母様。難しい」
「これも練習あるのみよ? 一気に入れない方がいいわ」
「早く言ってほしいんだぞ、チャロナ!」
「お兄さんは初めてじゃないでしょう?」
「ぐぬぬ」
けど、そのアドバイスのおかげで、何回か失敗したあとから……ゆっくり入れることが出来たわ!
「出来た!」
クリーム色々のコロネが出来上がったわ!!
見た目は、ちょっと不恰好なのもあるけど……すっごく大変だった!!
ポイントとかの付与もたくさん入ってきたから、食べたらもっと入ってくるんじゃないかってお母様はおっしゃってくださったわ。
早く食べたい!!
とりあえず、食べたがってたお父様も呼ばなくちゃ。
次回は火曜日〜




