第66話 出来上がり、ライスバーガー②
お待たせ致しましたー
「美味しー!!」
サリー姉が、ピーマンを。
とっても美味しそうに、パクパク食べていたの! お肉とライスの組み合わせがあるからだろうけど、嫌いな食べ物をあんなにも美味しそうに食べられるだなんて!!
あたしも、ちょっとずつ興味を持って……シェトラス達と包んだライスバーガーを手に持ってから、ガブっと!!
「ほわぁ……!!」
焼いたライスはちょっと冷めちゃったけど、ほんのりあったかくて香ばしくてもちもちしているのに。
パンとは違うんだけど、中の……中のお肉と野菜と食べるとすっごく合うの!! 野菜はシャキシャキ、お肉はジューシー……ピーマンが入っているのに、あんまり苦くなくて……むしろ、ないとお肉だけでこってりしている中身として成立しないってくらい!!
ひと口食べると、どんどんどんどん食べていくのが楽しくて止まらない。美味しい……すっごく美味しいよぉ!!
シェトラスやお母様の言ってた通りだわ。ちゃんと美味しい!!
「ん〜〜!! さっすが、チーちゃんの子ねん!! ほとんど、チーちゃんの味付けに近いわぁ!!」
「シェトラスさん達が居てくれるもの。それに材料があれば作りやすいし」
「そうかもだけどー。えらいと思うわ〜」
「そうね。頑張ったわね、リーシャ」
「うん!」
あたしに続いて、ミラクルももぐもぐ食べているし……他の皆も美味しそうに食べてくれていた。次に手に取ったかき揚げもすっごく美味しかったわ!! ちょっとだけサクッとしてるのに、甘辛いソースがライスとこれもすっごく合うの!! 野菜と小麦粉とかを混ぜた、あのどろどろを揚げただけなのに……レイバルスも凄いわ。
【『食べ応えたっぷりライスバーガー』
『かき揚げ』『焼き肉』
・食事=各200pt
レベルアップしました!
特典として、『ままごと銀製器具』を付与致します!
次のレベルまで、500pt
】
頭の中に、また声が聞こえてきたわ。
そして、目の前に出てきたステータスの一部が、文字が、金色に光っていたの!! これどうすればいいの!?
「あら? リーシャ? もしかして……レベルアップ?」
慌てていたのはあたしだけで、お母様は落ち着いた様子であたしの隣に立ってくださったの。
「う、うん! 何かくれるって……ここの文字が!!」
「うーん。私は見えないけれど……とりあえず、そこを触れそう?」
「……触る?」
「私を信じて? 大丈夫だと思うから」
「うん!」
慌てず、ゆっくり……光ってる文字をちょんと触ってみたら。
部屋全体が、ちょっと光って……上から、綺麗な銀色の箱がゆっくり降りてきたの!!
あれは……なんだろう??
ゆっくり降りてきたそれは、あたしの前にまで降りてきて……手に取ってみると、すっごく軽かったわ。
『みゅ! 銀製器具でしゅ!』
「そうなの? ミア」
『正確には、ままごと銀製器具でしゅ!』
「……ままごと?」
「つまり、子どもにも扱いやすい道具だと思うわ」
「へー!」
中を開けてみたいけど、まだ食事の途中だから……ってことで、それはあたしの席の足元に置いておくことになったの。
次回は土曜日〜




