第50話 神の来訪に(レイバルス視点)
お待たせ致しましたー
*・*・*(レイバルス視点)
な、何故?
何故でやんすか!?
そ、創世神様方が!?
は、八年ぶりに降臨なされたぁ!?
しかも……また若いお姿で!?
もう来られないと思ってたのに!?
とは言え。
『……いらっしゃいでやんす』
「ひっさしぶり!」
「久しいわね? レイ」
リーシャ様には伝えていないようなので、普通に接するしかない。畏れ多いでやんすけど!?
「……レイバルスともお友達ですか?」
「うん、そう!」
「しばらくぶりね?」
友達とかじゃないでやんすよ!?
配下の配下!!
精霊としては高位でも、ただの部下でやんすからあ!!
けど……言えないんで、苦笑いしか出来ないでやんす。
ミアは気づいているんじゃ? と思ったら、愛娘はリーシャ様の腕ん中でぴーぷー眠っていたでやんすよ!?
(起きろ!?)
念を飛ばしてみたでやんすが、ぽえーっとほわーっとしとるだけ。
まさか……フィルド様方が何か施した?
まだ……気づかせないため?
何のために……と思っても、以前のように理由もなく来訪しに来た様子ではないようだが。
『……本日は何の御用で?』
とりあえず、俺っちが聞くしかないでやんすよ。
「遅くなったけど、チャロナ達の子どもを見に」
「祝いの品はこれだ」
フィルド様が持っていらっしゃったのは……おそらく、神域の果物を現世に合わせたものだろう。
異様にピッカピカでやんすからねぇ? リーシャ様にはそこは気付けないでやんすが。
八年ぶりとは言え、友人としての来訪理由には悪くないが……神側で何かあったのだろう。じゃなきゃ、いらっしゃるはずがないでやんす。
果物カゴは俺っちが受け取り、チャロナはんらへの魔法鳥をぱっと飛ばすことにして……お二方とリーシャ様を食堂に案内することにした。カイルの旦那んとこ行ったら、まあ盛大に騒ぐで済まないでやんすから。
今日はユーシェンシー宅から、マスターも来てるでやんすしね?
「あ、シェトラス!」
「久しぶりね?」
食堂に着いたところで、シェトラスはんがテーブル拭いてたとこに居合わせたでやんすけど。
さすが、シェトラスはんは俺っちと違って……一瞬固まっただけで、あとは礼儀正しく対応された。料理長としての意識が強いせいでやんすしねぇ?
「これはこれは」
「レイに渡したけれど、果物を持ってきたの。チャロナ達と是非食べたいわ」
「かしこまりました」
「ここは相変わらずだなあ」
懐かしがるのも仕方がないでやんすけど。八年は神側からすれば、瞬きほどの時間でやんすのに!
まあ、リーシャ様がいらっしゃるんで合わせているようでやんすが。
「いらっしゃいませ! フィルドさん達!」
で、チャロナはんがディオス様を抱えながら来られた時は。旦那方も一緒だったんで……マスターは口をあんぐりしてたでやんす。
主従の関係のせいか、俺っちら反応が一緒でやんすねぇ?
次回は日曜日〜




