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第49話 意外と疲れてて

お待たせ致しましたー

 ぐっすり……ぐっすり寝て。


 起きたら……お日様の位置がいつもより高かった?


 まさか、お寝坊さん!? と慌てて起きたのだけれど。



『むにゃ……みゅー』



 ベッドの上で、ミアもぐっすり寝てたわ。いつもなら、顔をペチペチしても起こすのに?


 だけど……ちょっとずつ思い出してきたの。



『明日の朝はお寝坊さんしていいわ。緊張とか色々あって疲れたでしょう?』



 って、お母様に言われたことを思い出したの。


 だから、ハウスメイドも誰も起こしに来なかったんだわ。



「……んっしょ」



 どれだけ寝てたのかしら?


 窓を開けてみると……お日様はてっぺんだった。多分だけど……お昼ごはんの時間ね?


 それだけ……あたし、疲れてたんだ。


 パン作りは……ちょっと慣れたつもりではいたけど。毎日作っているわけじゃない。


 シェトラスのように、大人でもないちっちゃな子ども。


 だから……力とかが全然無理な時も多い。


 それでも……サリー姉達とパン作りをしてきて。


 孤児院の子ども達に……喜んでもらえた。


 その安心から……疲れが出るのを、お母様はわかっていらした。


 さっすが、お母様だわ。



「……んー?」



 ちょっとお腹が空いてきたから、ミアを起こして食堂に行こうとしたら。


 遠くから……誰かが歩いてくるのが見えたの。


 綺麗な……金の髪の人に、プラチナの髪の人。


 あんな綺麗な髪の人達……うちのお屋敷にいないわ。お客様にしては……供人も誰もいないけれど。



「ミア! 起きて!!」



 とにかく……お客様なら、お出迎えしなくちゃ!!


 着替えて、おねむのミアを抱っこして。


 ちょっと早足で、玄関まで行くと。


 ちょうど呼び鈴が鳴ったから……私が扉を開けてみると。



「おや? チャロナに似た子ども?」


「こんにちは。いきなりで悪いけれど、あなたはこのお屋敷のお子さんかしら?」



 綺麗。


 すっごく、すっごく綺麗な……男の人と女の人!!


 遠くから見た時は、どっちも女の人に見えたけど……金の人は男の人だった!!


 お母様を呼び捨てしてるってことは……お知り合い??


 あたし……知らない人達だけど。



「……リーシャ=コルク=ローザリオンです。当家の一の姫です」


「あら、わざわざありがとう」


「やっぱりチャロナとカイルの娘か? 可愛いな」



 お父様も愛称呼び……いったい、この人達は誰なんだろう?



「私はユリアネスと言うの」


「俺はフィルド。チャロナ達の古い友人のようなもんだ」



 で、と……宙に切り込みを入れて、フィルドさんが何かを取り出した。フルーツの盛り合わせだったわ!!



「わぁ!」


「遅れながら、君と弟君の祝福をしに」


「! どうぞ、お入りください」


「お邪魔するわね?」



 ユリアネスさん達が入ってすぐだけど……ちょうどレイバルスが通りかかって、お口あんぐり開けたのよね?


 レイバルスともお知り合いなのかしら??

次回は木曜日〜

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