第45話 新しい機能?
お待たせ致しましたー
おっきい。……すっごく、おっきい!!
手で持ってみると……すっごく大きいのがわかるわ!
どこから食べていいのかわからないくらい。
お口をおっきくしていいのかしら?
はしたないかしら?
いちおー、貴族の令嬢だけど……ここではいいのかしら?
伯父様達は? と、ちょっと横を見てみれば。
「「「あ〜〜〜!!」」」
伯父様もだけど、双子までおっきな口を開けてた!?
マリーナ……あなた仮にも王女でしょう!!?
(……だけど)
それくらい、おっきな口を開けなきゃ……これは食べられない。
だから……あたしも。
「あー!」
もう令嬢とか関係なく、おっきな口を開けて……ガブッとする!!
ふんわりしたパンと、お肉とチーズ。
その味が……すぐにお口に入ってきて!!
(おいひー!!)
もぐもぐ、もぐもぐしていくと……もっともっと美味しい!!
パンもだけど……お肉とチーズ。そこにケチャップがあるとちょうど良くて。
上の方が、ちょっと酸っぱいけど……そのおかげで、さっぱり食べていけたりもするの!!
【『欲張りダブルチーズバーガー』
・製造=250pt
・食事=100pt
レベルアップしました!!
変換に、『ドゥコンディショナー』搭載
次のレベルまで600pt
】
レベルアップもしたわ!!
『チェンジ』は、お母様がロティに言ってた……変身?
それと、ドゥ……ってなんだろう?
はじめて聞く言葉だから、全然わかんないや?
「どうした、リーシャ?」
マリーナがほとんど食べ終わっていたとこに、あたしが食べるのを止めてたから声をかけてくれた。あんなにもお口をおっきく開けてたのに……口周りがケチャップとかついていないや。
「……うん。今レベルアップしたんだけど」
「「なに!?」」
「マジ!? リーシャ!!」
他の皆にも驚かれたんだけど……あたしは、まずミアに聞くことにした。ミアは体くらいあるハンバーガーをもぐもぐ食べていたけど。
「ねぇ、ミア?」
『みゅ?』
ミアは食べていたのをごっくんと飲み込んでから……あたしの方に顔を向けてくれた。マリーナとは違って……お口凄いことになってたから、ハンカチで拭いてあげた。
「どぅ……なんとかって言うのが、出来るようになったんだけど」
『みゅ! 『ドゥコンディショナー』でしゅ!! もっとたっくさん、パンが発酵出来るんでしゅ!!』
「……はっこー?」
「リーシャ様!! うちの厨房にもあるんです!」
ケイミーお姉さんはもう食べ終わってたみたい。
ちゅーぼーのちょっと端っこに案内してくれたんだけど……見た感じだと『冷蔵庫』? に見えたわ。
「これなの??」
「冷蔵庫にも見えるんですが、上の扉をまず開けますね?」
で、扉を開けてくれたんだけど……ヒヤッとしたのが出てこなくて、あったかい!?
「……あったかい?」
「少し、触ってみますか?」
「うん! 抱っこお願い」
「はい」
お願いすれば触ってもらっていいもの。あたしはお姉さんに抱っこしてもらってから……中に手を伸ばしてみれば、もっとあったかい!!
「あったかーい!!」
「このあったかさを使って……私達は普段、パンを発酵させているんです」
「時間短縮は出来ないの?」
「出来ませんね」
「うむ! それはアーネスト爺の作品のひとつなんだぞ!」
「アーネスト爺の??」
あの元気いっぱいな、錬金術師のエルフ爺が?
お母様のお師匠さんだけど……やっぱり凄い人なんだ?
下の扉の方は、冷蔵庫みたいに冷え冷えだったけど、これはお母様のアドバイスなんだって。
爺もだけど……お母様もやっぱり凄いわ!!
次回は土曜日〜




