第44話 食べたいハンバーガー
お待たせ致しましたー
ただ、作るって決めたのはいいんだけど。
ハンバーガーって……種類がすっごく多かった!?
ハンバーグとお野菜のものとか。
チーズ入り。
お魚を揚げたのとか。
鳥肉とか。
卵を焼いたのに。
ソースもバラバラ!?
こ、こんなにもあるの!?
「……種類多い」
どれを作ればいいのかしら?
これは、ケイミーお姉さんに聞こうとレシピ帳を見てもらったわ!
「え? 私が選んでいいんですか?」
「あたしはまだ食べたことないの! お姉さんの好きなのでいいわ!」
どれも美味しそうだけど、全部作る時間はないもん。
だから……食べたいと思ってた人が選ぶのが一番いいわ!
お姉さんに頷くと……ケイミーお姉さんも頷いて、少しレシピを読んでから。
「……ダブルチーズハンバーガーを」
「それにしましょう!!」
レシピをもう一度見ると……チーズとハンバーグが二枚ずつ使われるハンバーガー。
たしかに……美味しそう!!
「じゃあ、分担しよう。パンはリーシャとミアに俺。ケイミー達はハンバーグの仕込みだ」
「「「はい!」」」
「はーい」
「……俺達は」
「……見守るんだぞ」
双子達は自分のお料理がダメなの、わかっているから良かったわ。ちっちゃい頃は、うちのちゅーぼーを焦がしまくったし。
とりあえず……あたしは、伯父様と『バンズ』ってパンを作ることになったわ。
生地はだいたい同じように。
発酵の後の分割は……いつもより大きく。
ハンバーガーって、まだ食べたことがないけど……伯父様が言うには、おっきなサンドイッチなんだって。
「今回はダブルチーズだからなあ! ジューシーで美味しく出来ると思うんだぞ!!」
「美味しいのは好き!!」
お肉もだけど、チーズも大好き!!
きっと……とっても美味しくなると思うわ!!
窯を借りて、パンをしっかり焼いたら。
冷ましたパンを、上から切るんじゃなくて……伯父様は横に切ったの。
「ハンバーガーは具材を積み上げていくサンドイッチなんだぞ」
「へー?」
「野菜はレタスもいいが。酢漬けのきゅうりも合うんだぞ。クラット! 酢漬けのきゅうりはあるかい?」
「あります! ケチャップも用意しますね!」
「ありがとう!」
今回は、マヨネーズじゃなくて……ケチャップが合うんだ?
ハンバーグ……お屋敷だと、まだあんまり食べてない。
だから、ちょっと思い出せないのよね?
パンにマヨネーズもバターもぬらずに。
薄いハンバーグってお肉と、切ったチーズを重ねて。
上に酢漬けのきゅうり……ケチャップ。
パンで上下を挟んだら……出来上がり!!
「……これが、ハンバーガー?」
おっきくて、一個食べていいの? って思えるくらい……美味しそう!
お肉の匂いもだけど……溶けたチーズの匂いも美味しそう!!
「いい出来だ! 絶対美味しいんだぞ!!」
「「「わあ!!」」」
「「すごーい!!」」
『みゅ!』
皆、すぐに食べたいって顔になったけど。
後片付けを軽くしてから……食べる前に神へのお祈りをして。
あたしは、お皿の上にあるハンバーガーを持った!!
次回は水曜日〜




