表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/200

第32話 ドーナツ仕上げ

お待たせ致しましたー

 穴が全部空いたら……次は、具材を入れていく。


 パンパンにはしないように、クリームの袋に入れて……シェトラスがお手本に、ぎゅーっと入れていったわ。少し減っていくのはわかるけど……見た目だけだと同じドーナツ。


 袋を取ると……ちょこんと具材が出ているのが可愛い!!


 黒だから、シェトラスが入れてたのはあんこだわ。



「このようにしていただきたいのです。あんこは固いので、私が担当しましょう」


「「はーい」」



 あたしとミラクルはジャム。


 サリー姉とレイバルスがクリーム。


 持ち方ももう一度教えてもらって……ぎゅーっと入れていくんだけど。



(入んない?!)



 全然……中に入っていかない!? なんで!?


 ぎゅーって、押しているのに!?



「……リーシャ、も無理?」



 ミラクルも出来ていないのか……『うーっ』て、一生懸命な顔をしていた。


 サリー姉の方は……もっと大変そうだったわ。


 お顔が真っ赤っか。



「ひと息に入れようとせずに、優しく触ってみてください」



 そんなあたし達に……シェトラスは怒ったりせずに、優しく教えてくれたわ。ふくらんでるとこを、力を入れずに……優しく。


 すると、中にあるジャムが動いていったわ!?



「「「すご〜い!!」」」


『みにゅぅ』


「コツが掴めましたら、それを繰り返していきましょう」



 ちょっと重くなったら、次……次とジャムとかを入れていって。


 これで出来上がりかと思ったら……レイバルスが粉を持ってきたの。



『仕上げに、この粉砂糖をたっぷりまぶすでやんすよ』


「「お砂糖??」」


「……粉の」


「このひと手間で、さらにドーナツが美味しくなりますぞ」


「「「ゴクリ」」」



 中身を入れたドーナツに、たっくさんつけたら……綺麗な白いお化粧をしたドーナツが出来上がった!!


 これで……本当に完成なんだって!!



「こちらには……ロイヤルミルクティーがよく合うでしょう」



 あたし達が粉砂糖をつけている間に、シェトラスが飲み物を作ってくれていた。さっすが、シェトラス!!


 レイバルスは途中で、お母様達を呼びに行ってたわ。



「「いい香り〜!!」」



 紅茶とミルクの甘い香りがするわー!


 とってもいい香りで……絶対ドーナツにも合うと思うの!!


 今日は……伯父様とか来ないわよね? 双子達が、頑張って止めているとは思うけど。



「邪魔するぞ?」



 けど……お客様は来たわ。


 伯父様じゃなくて……お祖父様とお祖母様がなの!!


 すっごく久しぶりだったから……あたしは手を洗ったら、ダッシュで抱きついた!!


 お祖父様は怒りもせずに、あたしを受け止めてくださった!!

次回は火曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ