表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/200

第31話 ドーナツの中身

お待たせ致しましたー



「今回は事前に作らせていただいた材料があります」



 シェトラスが、レイバルスと冷蔵庫から出してきたのは……黄色、赤、紫、黒の板? のようなものだったわ。



「? なーに?」


「ドーナツに入れる、具材にございます」


「「「ぐざい??」」」


「道具を使って、これらを揚げたドーナツの中に入れるのです」


「「えー??」」



 穴でもあけたら……出てこない?


 全然わかんないでいても、シェトラス達はにっこり笑っていたわ。



「まずは、こちらの二つはジャムです。苺とブルーベリーですな」



 教えてもらったら、変なものには見えなくなったわ!



「ジャムなのね!」


「続いて……こちらはカスタード。奥様がお得意のクリームパンの中身です」


「「「クリームパン!!」」」



 みんな大好きクリームパンの中身!!


 たしかに、言われたら思い出すことが出来たわ!!



「……最後に。こちらはあんこです」


「「「あんこ??」」」


「年明けに、こちらも奥様がお得意とされていた……お汁粉の塊ですな」


「「「あ!!」」」



 黒いけど……とろけるように甘くて美味しいの!!


 サリー姉もほっぺをピンクにして、こくこく頷いた。ミラクルも。



『どれもドーナツには合うんでやんすよ』


「「へー!」」



 けど、どうやって入れるんだろう?


 わかんないでいると……シェトラスが布袋を持ってきた。先だけ、何か道具がついているの。たしか……あれって。



「クリーム出てくるの?」


「おや、よくお覚えで」



 あたしが言った名前は合ってたみたい。


 この中に……ジャムとか入れるのかな?


 わざわざ、一個ずつ用意してたわ。



『お嬢様達には、まずこっちでやんす』



 レイバルスが、あたし達に……長い棒を渡してきたのよね? これで何するの?



「レイー? これでなにするの?」


『ドーナツに穴を空けてほしいんでやんすよ。片側だけ』


「適度に穴を空け、そこに絞り袋を使ってクリームなどを入れるのです」


「「「そうなんだ」」」



 入れる方法も……やり方次第で失敗しないのね?


 レイバルスが、お手本を見せてくれたら……片方に刺して、ぐりぐりと穴を少し大きくしてたわ。やってみたら、結構大変だったのよね!?


 全然大きくならない!!



「ある程度で良いですよ」


「けど! たくさん入れた方が美味しいでしょ!?」


「間違ってはいませんが」



 練習だけど!


 孤児院の子達にも、美味しいの食べてほしいんだもん!!


 とりあえず……出来上がったら、あんこをちょこっと食べさせてもらえて。


 ミアも入れて、四人で『美味しい!』と叫んだわ。


 すっごく甘くて……ほくほくしてたの!!

次回は土曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ