第25話 まあ助っ人
お待たせ致しましたー
「あらあらあら」
ユイノ姉には、よく見ることだから……特に驚いていなかったわ。
「……伯父様。何しにきたの」
「ぐ!? 我が姪が辛辣!?」
「つまみ食いだけだったら、帰って」
「違うんだぞ!?」
ちょっと言い過ぎたかもだけど……伯父様のは嘘泣きに見えるのよね?
伯父様は立ち上がってから、指を慣らして服装を魔法で変えたわ。シェトラスとおんなじ、白い服だった。
「……手伝いに来てくれたの?」
「今日あたり、リーシャなら作っているんじゃないかなって。俺もたっくさん仕事は終わらせてきたんだぞ?」
「あら、伯父様? 褒められたことではありませんわ」
「ぐっ」
ユイノ姉……可愛くて綺麗なんだけど。叔父様に似てるのか、すっごくはっきり言うのよね? その通りではあるけど。
「……とりあえず。今から、ホットドッグとウィンナーロール作ろうとしてたの」
「あのパンか。成形はちょこっとなら俺も手伝えるんだぞ」
「あら、それはありがたいですわ」
「……ユイノ、本心?」
「うふふ」
ユイノ姉……強い。
とりあえず、生地を伸ばすお手本は……シェトラスとレイバルスが見せてくれることになったんだけど。
「あ!?」
まずは、ウィンナーロールから始めたんだけど……紐にしなくちゃなのに、切れちゃう!? 難しい!!
「あら……」
ユイノ姉も同じなので、あたし達はロールをやめて……伯父様が作ってた『コッペパン』と言うのを作ることになったわ。
「いいかい? 生地を横にして伸ばして。折りたたんで、軽くつぶして」
って……ゆっくり見せてくれたんだけど。
やることが多くて、こっちも難しそう。
こう言うのを……お母様はたっくさん出来るのね?
さすがはお母様だわ!!
とにかく、ユイノ姉と作ってみたんだけど。
「……骨?」
「あらあら」
伯父様のように、綺麗でまっすぐな棒にはならなかったわ!?
すっごく、難しい!!
「直しは俺がするんだぞ! 何回も練習は必要さ!」
「はーい」
「わかりましたわ!」
シェトラス達にも言われたもの。頑張らなくちゃ!
何回も何回も、綺麗な棒にはならなかったけど……たくさん作って。
次は、ロールの方に戻って……ウィンナーに生地を巻くんだけど。
「……何これ」
よくわかんないぐるぐるのものが出来たわ!?
これも……直しはシェトラス達にお願いしたのだった。
出来上がったら……時間短縮で生地をふくらませて。
ふわんふわんになったパンを……シェトラスが、釜で焼いてくれるの!
「ウィンナーロールにはマヨネーズちょっとかけるのがいいんだぞ!」
って、伯父様はちょこんとマヨネーズを乗せたんだけど……焼いていると、すっごくいい匂いがしてきたわ!?
次回は火曜日〜




