第23話 ウィンナー最強
お待たせ致しましたー
「ほー? お嬢様は、あたいんとこのウィンナーが使いたいのかい?」
「うん!」
カレーパンをお母様からいただいて、ちょっと後に。
ミアが起きてから……あたしは、エスメラルダのいる『きゅーしゃ』に行ったの。ここだと美味しいウィンナーがいつでも食べられるから!
「……孤児院の差し入れには、最適じゃないっすか?」
あと、お母様のお友達で……同じお友達のエピアの旦那さん、サイラもいるのよね? 二人の子供はまだちっちゃいからエピアがいる菜園でおねんねのはずだわ。
「と言うと……ウィンナーロールとか、ホットドックかい?」
「お母様がそれがいいかもって」
「なら、うんと仕込まないとねぇ? 厨房に持って行ってやるよ。お嬢様は先もどんな?」
「……エスティ! ウィンナー食べたい!!」
『みにゅ!』
ここに来たなら食べなくっちゃ!!
手を差し出せば、エスメラルダはちょっと困った顔をしたけど……『いいよ』と言ってくれた。やった!!
「今日はどれがいい?」
「音! 音がぱきってするの!!」
『みゅ!』
「なら、マトゥの肉のだねぇ」
で、生活魔法を使うから……さっさっと作ってくれるの!!
フォークに刺して渡してくれるから……ふーふーしてから、ミアとアーンってして。
パキィ
って、音が鳴るけど。すっごく美味しいの!!
これが茹でて焼いただけって……今でも信じられないわ!!
「美味しい!!」
『美味しいでしゅぅ!』
「お嬢様は好きだねぇ? もっといるかい?」
「ううん! パン作るから、味見するとき食べる!!」
「そうかい。あたいらにも残してほしいさね」
「わかったわ!!」
今日は、サリー姉とミラクルは来れないらしいから……違う幼馴染みが来るの。
セシル兄じゃなくて、あたしの従姉妹。
ユイノ姉が来るのよね?
ユイノ姉にも、異能のことは魔法鳥で伝えてて……是非一緒にってお返事が来たのよね?
「本日はお願い致しますわ。リーシャ」
ほんのちょっと年上だけど……リーン叔母様よりお淑やかな女の子。
それがユイノ姉なの。
あたしが会うたびに、『可愛い』って思う女の子なの。
叔父様に似た、金の髪が綺麗で……顔もすっごく綺麗で可愛い。あたしは、髪はお母様で顔はお父様に似てるらしいけど……絶対ユイノ姉に負けてるわ。
「ユイノ姉、いらっしゃい」
「聞きましてよ。伯母様と同じような異能持ちになられたと」
「ミアがいるからなの」
『みゅー』
「それはそれは。わたくしでお手伝い出来ますでしょうか?」
「サリー姉達とも出来たから、出来るよ!」
「では」
「うん!」
幸運の錬金術を始めていくわよ!!
次回はまた明日〜




