表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/200

第21話 お母様と

お待たせ致しましたー

 ちょっとずつ、作れるパンは出来てきた。


 けど……孤児院への差し入れには、まだサンドイッチしか出来ないと思うの。ちぎりパンじゃ食べにくいし。



「う〜〜ん」



 今日のお勉強とかも終わって、お部屋でレシピを書いた日記帳を見てたんだけど……どれも美味しそう。


 でも、作るのがすっごく大変そう!!


 どうしよう!!


 ミアはちょっと疲れているのか、お昼寝中だ。


 あたしはベッドの上でゴロゴロしながら、考えても考えても出てこなかった!!



「リーシャ? ちょっといいかしら?」



 もう無理! って思っていたら、お母様が来てくださったわ!!


 もちろん、すぐに『いいよ!』と言ってドアを開けに行った!!



「お母様!!」


「ふふ。お手伝いに来たわ」


「お手伝い?」



 ディオスは乳母に預けているのか、お母様だけだったわ。


 ちょっとわかんないけど……お母様が来てくれたのはうれしいから、入ってもらった。



 ミアは起き上がろうとしてたけど、お母様にそのままで、と撫でてもらったらまた寝ちゃった。



「パン作り……大変でしょう?」


「うん! でも、楽しい!!」



 ひとりだけじゃなくて、みんなもいるもん!!


 それを言うと、お母様は綺麗に微笑んでくださったわ。



「そうよ。それも大事」



 で、撫で撫でして下さったわ! うれしい!!



「お母様! お母様はいくつからパンを作っていたの!?」


「私? 十六ね?」


「……大人になってから?」


「そうよ。早いも遅いも関係ないわ」


「……異能(ギフト)も?」


「ロティと出会ったのも、このお屋敷なのよ」



 あたしとミアと同じじゃなくて……このお屋敷で?


 なんでだろう??



「ずっと、パン作れてたの?」


「……色々あってね? お父様は食べ過ぎなくらいに、あの頃から召し上がられてたわ」


「へー!」



 お父様も綺麗でかっこいいけど……たくさん食べるんだよね? いいけど。



「だけど、娘であるあなたにも異能が目覚めると思わなかったわ。大変じゃない?」


「だいじょーぶ!!」



 いっぱい難しいけど……みんながいるから大丈夫!


 ミア、サリー姉、ミラクルやシェトラスにレイバルス!!


 みんながいるから、出来るんだもん!!


 もう一回言うと、お母様は綺麗に笑ってくださったわ!!



「それなら安心したわ。ロティからミアへレシピは共有してるって聞いたけど……お母様も力になるわ。助けが欲しいなら、いつでも言ってね?」


「うん!」



 お母様が助けてくださるのも、もちろんうれしいけど。


 せっかく……シュラ伯父様に頼まれたんだ。


 うじうじしてちゃいけないわ!!


 でも……どう言うパンが差し入れにいいかは、やっぱりお母様に聞くことにしたわ。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ