第20話 フィーの息子にも
お待たせ致しましたー
フィーガスおじ様は面白い顔になったけど……これどうしたらいいんだろう??
「おーい! こっちにうちの父さん来てない?」
食堂のドアが開いたら、おじ様をちっちゃくしたくらいの男の子が来たわ。あたしもよく知っている男の子!
「セシル兄、ここにいるよー」
おじ様とカレリアおば様の息子で、あたし達の幼馴染!
セシル兄は、あ、っておじ様見つけるとこっちに来てくれたわ。
「……父さん、何してんの?」
ポスポス叩いても、おじ様全然元に戻らないのよね?
「……あたしとミアの異能見せたら、こうなったの」
「え? 異能?」
『みゅ!』
まだホームベーカリーになったままのミアを見てもらったら、セシル兄は『わ』ってびっくりしたわ。やっぱり、びっくりするわよね?
「え? 何の異能?」
「お母様と同じみたいな、パン!」
「へー! チャロナ様みたいに出来るんだ?」
「セシル兄もこれ食べてー」
おじ様はちょっと放っておくことにして、セシル兄にもちぎりパンを勧めたら……こてんと可愛く首を傾げたわ。
「これ……パン?」
「ちぎりやすいパンなの!」
「……ジャムとバターあるね。つけていーい?」
「うん!」
で、パクッと食べてくれたら……笑顔になったわ!
「美味しい!!」
「でしょ! みんなで作ったもん!」
「けど……ちゃんと出来てる。俺んとこ、母さんがあれだし」
「「……おば様はね」」
あたし達もびっくりするくらい……お料理したら、こげこげかぼんって爆発するから。
だから、あたしのお母様は凄いのだ!
お姉さん弟子らしいんだけど、お料理はお母様の方が凄いの!
「……セル来てたのか」
で、おじ様も少ししてから元に戻ったけど……セシル兄からペシって叩かれてた。
「すぐに戻らないから、じーじ待ってるよ。公爵様は不在なんでしょ?」
「へーへー、じい様来てるんじゃしゃーねぇか」
「じゃ、みんな。またね」
おじ様とセシル兄は、テレポートで帰っていっちゃったわ。ちょっと寂しいけど……パンは喜んでもらえて良かった!
「セシル兄にも美味しいって言ってもらえた!!」
嬉しい。
嬉しいわ!!
滅多に会えないから……嬉しさも大きいわ!
あたしと一個違いだけど……かっこいいんだもん。かっこいい人に褒めてもらえるのは嬉しい!!
伯父様やおじ様もかっこいいけど、なんか残念だもん。
「リーシャ! これ……卵とかチーズもいいんじゃない?」
ぽわぽわしてたら、サリー姉に呼ばれて。
その組み合わせもいいね! と言うことになり。
溶けるんじゃない、お母様発案のカッテージチーズをシェトラスに出しもらったら……すっごく合うの! 美味しかったの!!
次回はまた明日〜




