表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
199/200

第199話 言えなかった真実とは(セシル視点)

 幼い頃から、ずっと疑問だったことがいっぱいあったけど。


 その根底になる『真実』をリーシャが教えてくれたことで解決の枠が一気に増えた。


 大人たちが、子どもらの俺たちには隠していた『真実』は絵空事かと思いかけたけれど……そんなちっちゃなことじゃない。


 現に、リーシャはチャロナ様とほとんど同じ異能を持っているし。俺も、アルフガーノ家が代々引き継いてたスキルを継承した。


 だからこそ、大人たちが抱えていた『枯渇の悪食』の真実は嘘じゃないとわかる。教えてくれたのはリーシャで、彼女はこれからの夢を語ってくれたんだ。



「出来ることはまだスタートラインだけど……もっともっと、いろんな人に美味しいパンを作ってもらいたい!! それ以上に美味しいご飯も食べてほしいわ」

「俺は手伝うよ」

「……ありがと」



 婚約者としてもだけど、ひとりの人間としても手伝いたい。


 俺はリーシャほど、ご飯を美味しく作れる技術はないけど……他にだって手伝えることは色々あるんだ。


 将来の旦那としても、それ以上の役割を共に分かち合うために。


 俺はリーシャの側にいたい。



「じゃ、早速だけど……セシル兄は何か食べたい?」

「……作ってくれるのか?」

「ふふ。一番最初にって、決めてたの」



 可愛い子がさらに可愛い提案をしてくるんだが……ここは公爵家の敷地内でも目立つので、唇以外のキスしてるとこも目立つ。こう言うときは、子どもなのが悔しい……!!


 父さんたちは屋敷だといつだってしてんのに!!?



「……じゃあ、カレーパン」

「いきなりハードル高いけど、頑張る!」

「違うよ。いっしょに食べたいから、俺も手伝えるとこ手伝う」

「! ありがとう」



 考えたら、便利な調理器具の基本もロティからできたんじゃなくて……チャロナ様の前世がヒントなんだろうな。また父さんにきちんと聞いて、リーシャが困らないように子息としての仕事も割り振ってもらおう。


 今から出来ることって、それくらいからが俺のスタートラインだし。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ