第197話 神からの課題??
テーブルの前に降りてくださったシア様だったから、すぐにお茶の準備をと動こうとすると。
『いいわ。すぐに私は戻らなくてはいけない。異なる世界の神が、祖父神の世界と行き来し過ぎるのはよくないの』
だからか、魔法で出したらしい『本』を私に差し出してきた。中を開けてみると……今まで作ったパンとか料理のレシピがあったけど。
空白のページがたっぷりあったわ。
『この先。あなたの子とかに異能は継ぐ可能性があるかもしれない。だからこそ、次の枯渇の悪食が起きても……それはそれで仕方がないかもしれない。人間たちの欲望に『枯渇』があることはないもの』
反論したくても、無理だった。
神のお言葉通り、人間の欲に際限はない。異能もスキルも継承したり、いきなり出るくらい……私の年齢でもわかるくらいだもの。
『……だから。あなたがこれからも、その本に綴って? 料理をすれば、その本に全て記憶される。それをあなたの子か弟子かに継がせて? 出来れば、永遠に』
「します! 絶対とは言い切れませんが、次代に繋げれるように……頑張ります!!」
「私も、皆もいっしょに!!」
『……ふふ。いい子ね?』
お母様たちが繋いでくださったこの平和。
何世代先も同じとは言い切れる自信はない。でも、難しくても繋いでいこうという気持ちは湧いてきたの。だって、私たちの未来にもそれが同じだと言えるんだもん。
シア様は、ふんわり笑ってから姿を消し……私たちの手にはレシピの本がきちんと残っていた。
「サリー姉、まずお母様のところに行こう」
「そうね。公爵様や陛下にはそれからね?」
長い長い、課題であって仕事となるのは王家かその縁戚が引き継ぐか。
どちらにしても、国単位の問題じゃないから……よく話し合わなきゃね?




