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第188話 母親の苦悩はいつも(チャロナ視点)

「男の子って、マセていると言うより……真剣なだけだと思うけど」

「ふふ。貴女は充分なくらいに、カイルから愛されているから」

「お、お母さん!? カイルキア様いないからって!!?」

「だって、また孫が出来るんだもの? おばあちゃんとしては嬉しいわ」



 今日はちょっとだけ王宮に来ている。


 うちのリーシャがセシルくんと正式に婚約してても……リーシャから、スキンシップがすごいからどうしたらいいか、相談に持ちかけられたのはいいが。


 前世はからっきし、転生後はカイルキア様だけ……お兄さんは兄妹だからいいにしても。


 全く私は参考にならないから、悠花さんの間を取ってお母さんに聞きに来たのに!! なんか、貴女もいっしょとか言われちゃったんだけど!!?


 たしかに……マンネリよりかは溺愛はその通りなので!! 否定は出来ません!!



「ふふ。婚約するのは……だけど。こちらでは普通くらいよ? チャロナたちが少し遅いくらいかしら?」

「え゛!?」

「貴族社会のいざこざが多いせいもあったけど……幼少の間に信頼を築いた相手との婚約。割とそれが普通だったの。恋愛が悪いわけじゃないけど、それは追い追い……かしら?」

「……私とか、変わってた??」

「結果的に、第一候補のカイルとだから……私は伯母として嬉しかったわ」

「そ、そう……」



 たしかに、ソーウェンとのいざこざがなければ。この身体に本来いた『マンシェリー』がカイルキア様と結婚していたかもしれないけど!!


 私はカイルキア様以外、嫌だからそれは今のままで良かったわ!!



「風習はともかく、貴女たちは良好な貴族社会の礎を築いてくれたのよ? 今のままで十分だわ」

「……そう、なの?」

「そうよ。想う相手との正式な婚約が結べたのだもの。……扇風機陛下が知っていらしたら……むせび泣いていらしたはずよ」

「……おじいちゃん、ね」



 こっちの世界のおじいちゃん……は戦争で亡くなっているらしいから。そろそろ、王家だけのお墓参りも近い。ひ孫の報告も、またしなくちゃね?


 とりあえず、子どもたちの婚約へのプチパニックは全然普通だと言うのを、親としては認識することにしたわ……。リーシャ、とにかく頑張って!! フィーガスさん以上の奥様溺愛ルートは確実だから!!

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