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第175話 子どもの恋って早い(カレリア視点)

 チャロナちゃんから、魔法鳥でだいたいのことは聞いていたけれど……うちの長男に、フィーさんのユニークスキルが継承されかけちゃっているだなんて。


 私は十年前の王城でしか、お会いしてないけど……そこにいらした神のご意向には納得しちゃうわ。


魅了の美声(チャームボイス)』はアルフガーノ家の長子に当たる男子が『いずれ』受け継ぐしか聞いていなかったけどぉ。



「まさか、うちの息子がもう??」



 出生届の控えとか色々確認したけど……まだ成人前の子どもに、なんて酷な仕打ちを。そっちは、チャロナちゃんたちがしっかりと折檻したらしいから……神様は一旦置いといて。



「それで……あんなにも励んでいるのね?」



 護りたい相手ができたから、魔法以外の稽古に励んちゃうだなんて!


 我が息子ながら、ギル大伯父様とそっくり! フィーさんは私だけのだから、そこは心配してないけれど……二人目の赤ちゃんのためには、お母さんとしてもっと頑張らなくちゃ。


 幼馴染みの結婚とかが、自分の子どもたちでも実現しちゃう……夢のような光景だわ! 錬金術師としては妹弟子の子と婚約が出来ちゃうだなんて……今から、セシルの領地配分も考えておこうかな??



「カレリアおば様!!」



 今日やって来るって聞いてたけど……出迎えたら、改めてカイルさんとチャロナちゃんを合わせて可愛くした顔だって思ったの。……こんな可愛い女の子が娘になるの?



「いらっしゃーい! リーシャちゃん、可愛い〜」

「わぁ!」



 まだ妊娠初期だから、ちょっと重い子も抱っこ出来るし……むにむにほっぺがだいぶ無くなってきたのが大きくなった証拠ね?



「セシルもそろそろ来るでしょうし、今日はおやつを持って来てくれたの?」

「うん! アイスを使ったパンなの! 暑いからいいでしょう?」

「そうね、ありがとう」



 軽くシャワーが終わったあとの、息子の火照りが気になるけど……いいかな? 今から家族間の交流にもっと慣れておかないと、領主関連の養育期間はここから離れちゃうし。


 ラブラブ可愛い子どもたちを愛でるのも、お母さん特権なんだから!!



「おば様」

「んー?」

「おば様のように、お胸が大きくなるのって……あたしがもっと大きくなってから、なのかな?」

「……誰に聞いたの?」

「? ううん? お母様も大きいけど、おば様も大きいなって」

「……そう」



 ここに息子がいなくて良かったわ。思春期の難しい時期に、セクハラ発言は怖いもの。女の子の好奇心も怖いけど!!


 とりあえず、からかいは抜きにきちんとチャロナちゃんがいう保健体育とやらで指導しておいたわ。

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