表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
173/200

第173話 やり直し決定


「……したのか?」

「……やり直し、は言いました」

「…………なら、今回は仕方がない」



 と言うことで、セシル兄はあたしとキスしたことは事実だけど。最初のキスにはしないことになって。


 犠牲者は、あたしの口以外……フィーガスおじ様のお膝が痺れただけで終わったみたい?



「リーシャ? お母さんと、ちょっとだけ話そうか?」

「はぁい?」



 ニッコニコの笑顔のお母様だけど、いいことでもあったのかな??


 セシル兄とはこれでお別れだから……ちょっとだけって、ほっぺにチューしたら真っ赤になって倒れちゃった?? 挨拶のキスくらいだけど……さっき口にしたからダメだったのかな??



「ふふふ。リーシャは私と違って、セシルくんに積極的ね?」



 あたしの部屋に来てからも、お母様はニッコニコだったの。



「ダメなの?」

「ううん。お母さんは引っ込みがちだったし……お父様には、好きになってもらえると思ってなかったの。自分が王女なのを知ってたとしても……多分自信なかったわ」



 お母様は戦争孤児扱いで、お城から離れていた頃があったそう。もっとあたしが大きくなったら、詳しく話してもらえるらしいけど……ディオスがあたしくらいになってからかしら? 戦争の全部を知るのはまだ怖いから。



「でも、今は大好きなんだよね?」

「もちろんよ? そりゃ……人前でキスやハグは恥ずかしいけど」

「恥ずかしがり屋さん?」

「ふふふ。それでも、愛してくれてるのはよーくわかるわ。ね? セシルくんとのキスは覚えているの?」

「んーん。ふわふわだったから、あんまり」

「残念ね? でも、律儀にやり直しを提案……ギルさんのひ孫、流石ね」

「いつかなあ?」

「焦らないでいいわよ。婚約はきちんとしたんだし、ゆっくりね?」

「はーい」



 そこからは、次はどんなパンを作ろうかってお話しをたくさんして。


 次の日には、たまたま来てたミラクルと『アイスコロネ』を作ることになったの。お互いの婚約者に、好きなアイスのコロネパンを作るんだ!!



「サリー、姉はチョコチップアイス」

「セシル兄はチョコアイスにクッキーを砕いたの!」



 それぞれの幼馴染みが婚約するのは、貴族抜きに多いらしいけど……大好きになっているから、いいもんね?



『みゅ! パイナップルのアイスも出来たでしゅ!!』



 ミアは甘いけど、酸っぱいのがいいんだって。ジュースにはいいけど、コロネパンに合うかなあ?? お母さんの方のロティはジャム好きだから似たのかも。



『キウイもいい感じでやんすね』



 違った。お父さんのレイバルスも居たわ。間くらいのところって感じ。



「出来たら、ままごと鞄に入れて!!」



 既に用意してもらってた、馬車に乗ってからここでミラクルと別れたのー。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ