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第170話 実はこちらで(フィルド視点)

お待たせ致しましたー



 *・*・*(フィルド視点)





 うむうむ……儂、大ピンチじゃ!? 奥さんのユリアに、今盛大に拳骨を喰らわされたばかり。理由は簡単じゃ。……儂が、意図的とは言えセシルに父親のユニークスキルを『継承させた』からじゃ。


 まだ前兆程度でも、幼き子どもになんてものを継承させるのだと。せめて、あちらの成人年齢だとは奥さんにもよーけ叱られた。じゃがな? 仕方がないのじゃ!



「……適合年齢が、『今』と出たのじゃ」

「で・も・よ?」

「……しかし」

「それでも、まだ十にも満たない子どもたちに……解決方法が『キス』なのはいかがなものかしら? せめて、もっと別の解決方法はなかったの?」

「……てっとり早いじゃろ? それに、子どもでも既に婚」

「阿呆!?」

「で!!?」



 儂が変に成年体にさせられる変幻……振り返れば、奥さんではなく『孫たち』がおったわい!? こんな芸当が出来るのは、異界の主神となったシアじゃったわ!!



「じーじのバカ!! 女の子のファーストキスを、本人がそれなりに納得しているにしたって!! なーんで、あんな展開でさせんの!? セシルはすっごく後悔してるのに!!」

「……だけどよぉ」



 じゃかて……儂ら神々の操作をしては、今後『その時』がくればどーする? もし、リーシャ以外にそれをいきなりしろと言われたら、あの生真面目な少年は果たして行動できるか。


 否、あの少年はおそらく躊躇うだけで済まなくなるじゃろうて。だからこそ、無理強いな状況にさせて『初めて』をさせたと言うのに……。どーも、奥さんと孫には納得してもらえんようじゃ……。女たちは拘りが強いのぉ?



「……余計な言い訳考えているでしょうけれど? ちゃーんと『謝罪』しなさい?」

「しゃ、謝罪?」

「とーぜんよっ! 乙女の夢をひとつ壊したのよ? うだうだ言ってないで、あたしと来る!!」

「は!?」



 何故じゃ?! 緊急措置とは言え、損はしとらんはず!? じゃのに、儂自ら謝罪に行けと!? しかし、シアの腕力と強制転移により……ローザリオン公爵家へと訪問することとなった。


 やはり……もう少し穏便に継承の儀をすべきじゃったか? 妻と孫にこの仕打ちを受けてから、よーやく懲りたわい!!


 転移先には、リーシャではなく……何故か青筋立てた、母親の方のチャロナが仁王立ちになっておった!? 横にはカイルキアではなく、マックス!? 儂……死にはせんが、ボコボコにされるの確定!?



「ふぃ〜るーど〜ぉ??」

「みんなの手前では大人しくしてましたが? シアちゃんからテレパシーで事情は伺いました。あの子たちのためとは言え、横暴に等しいです!」

「…………すまん」

「「問答無用!!」」



 いきなり、リーシャらの前に出ても儂が『最高神』なのはふたりとも知らん。じゃから、シアは親側のこっちに連絡したのじゃろう……。実際、こってりと絞られてしまい……当人らにはシアが代理で向かいおったわ。

次回は月曜日?

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