第156話 常識の範囲を超えてる(チャロナ視点)
お待たせ致しましたー
*・*・*(チャロナ視点)
もう、ほんとに本当にねぇ?
お父さんのお母さん溺愛度合いは、年齢が関係ないと言うにしても凄すぎる。
たしか、男性は五十歳以上でも女性が少し若ければ妊娠させる行為は可能とかと、前世の日本のテレビかなにかで見た気がしたが。
異世界で、しかも今の家族で……それが立証されるだなんて思ってもみなかった。私はまだ三十手前だから、カイルキア様との妊活は出来るは出来る。最近二人目を産んだから、じばらく……はないはず。キスとかはともかく。
けど、実のお母さんはあと数年で五十を迎える。なのに、妊娠をしてしまった。
悠花さんが絶叫するくらいの、出来事だもの。私だって、あり得ないって思ったのに……お母さんはにこにこ笑顔で、お腹に宿った命を受け入れている。だったら、新しい弟か妹が出来ることを私もお姉ちゃんとして受け入れようと決めた。
自分の子どもより年下の弟妹が出来るのは、少し違和感はあるけれど。
「まあ、かわいらしいパンね?」
そのお母さんは、私とリーシャが作った白パンのオープンサンドイッチを見ると少女のように顔をほころばせていた。私は瓜二つだから、この年齢になったら同じ感じになるのかな? それは楽しみでもあるけど、とにかく異母兄弟とかでもない限り出来ないであろう……家族の誕生は嬉しくないわけがない。
だから、お母さんの喜ぶ顔を見れてほっとしてるもの。
「おばあ様! 白パンで作った、オープンサンドイッチなの!」
「そうなの? わざわざ作ってくれたの?」
「うん! お母様たちといっしょに作ったの!!」
「素敵ね? ありがとう」
うんうん、若いおばあちゃんと孫のツーショットは普通よね?
これに、新しい赤ちゃんとの構図……お父さんもお母さんと同じくらいなのに、気にしないと思うわね? いいけど。
「おお、さすがはチャロナたちだ。実に美味しそうだな」
お父さんもまだまだ若々しいところがあるようだけど。お母さんの溺愛は、若い男性にも負けないようね? それか、私の常識がまだまだ異世界に染まっていないから? 悠花さんは性転換の転生をしているし、常識を超えてはいたけれど。
「おじい様! たくさん作ったから、たくさん召し上がって!」
「そうかそうか。ありがとう」
お兄さんそっくりのお父さん。
ちょっとおバカなとこもそっくりだし……デュファンのお義父様とは似ているかと言えば、根本的な部分は兄弟だから似ている。
とりあえず……愛する人のために、年齢の垣根を超えるのは意外と簡単なんだと思うことにして。
私は息子のディオスを抱え直してから、ひとまず旦那様のカイルキア様たちの方へ向かうことにした。お兄さんをしめているんで、一応妹としては止めにいかないとね?
次回は水曜日〜




