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第149話 パーティーまでのそれぞれ③(マックス視点)

お待たせ致しましたー






 *・*・*(マックス視点)







「一大事よ、ちーちゃん!!」



 あたしは公爵家に突撃したんだけど、呼んだ相手である公爵夫人のちーちゃんは食堂で赤ん坊のディオスを抱っこしながらいつもの子守唄を歌っていたの。


 傍には、うとうとしているリーシャがいたけど、あたしの大声ですぐに起きたわん!



「マックス様?」


「リーシャもいたなら、ちょうどいいわ! 一大事なのよ、二人とも!!」


「「一大事?」」



 この様子だと、まだカイルの方に魔法鳥が届いていないようね?


 あたしも、ついさっきシュラから届いたばかりだから、ダッシュでここに来ちゃったんだもの。それくらいの一大事なのよん!!



「王妃様……ちーちゃんのお母上が懐妊されたのよん!!」


「え?」


「お母さん……が、妊娠??」



 うんうん。親子そっくりのぽっかーんな表情はナイスリアクションよん!



「そうなの。カイルにも魔法鳥が届いているでしょうけど……あたしのとこにも届いたのよん。王妃様が懐妊したって通達」


「ちょ!? 私娘なのに全然聞いてないんだけど!?」


「だから、カイルのとこにまず連絡行ってるんじゃない?」


「え? え? おばあ様に赤ちゃん??」


「そうなのよん、リーシャ」



 弟と同じ年くらいの叔父さんか叔母さんが出来るかもって聞いたら……そりゃ、大混乱するわよねぇ?


 奥の厨房で、シェトラスとレイにも聞こえてたからか鍋か調理器具落とす大きい音もしたし。



「チャロナ! リーシャ!!」



 ほぉら、カイルも大慌てでやってきたわん!


 手には魔法鳥の書簡があるし、シュラがだいたいの経緯を書いていたでしょうね?



「カイル様、実は今!」


「おばあ様に赤ちゃんが出来たって!」


「マックスの方にも届いたのか? どうやら、それは真実のようだ」


「あたしが嘘つくわけぇ?」


「お前はシュラ以上に、ひとを驚かせようとするからな」


「ひどぉ~い!」



 時と場合によるでしょ!?


 今回ばかりは、大事なんだから嘘つく理由にならないでしょうが!!



「……とにかく。義母上が懐妊されたことは本当だ。体調が安定したら、国中に発表するというのは決定したそうだ」


「……お父さん。お母さんを愛しているのは当然だけど、そこまでですか?」


「男はいくつになっても狼なのよん? 王妃様だって、まだあの年齢だから大丈夫だし」


「けど、高齢出産……」


「そうよねん?」



 マジで、性欲高いおっさんだからって、実際に孕ませるだなんて予想外過ぎるわよ!!



「……おばあ様。大丈夫かな?」


「そうね。お城にも久しぶりに 行ってないし、お見舞いもしたいから会いに行こうか?」


「行く!」


「俺も行こう」


「あたしも~。うちのことでも報告あるし」


「「「報告??」」」



 今日はそのこともあって、公爵家に来たのに忘れてたわん。


 エイマーがこの間教えてくれた新情報。


 王妃様と似た内容だけど、うちも次の赤ちゃんが出来たのよね!!


 ちーちゃんたちに言ったら、思いっきりぽかーんってされちゃったけど!?


 あたし、中身は半分女だけど!? 今は男としてのLIFEをちゃんと謳歌してるんだからあ!!


次回は水曜日〜

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