表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
146/200

第146話 新しいサンドイッチ?④

お待たせ致しましたー


 伯父様ったら、相変わらずおバカさんね?


 お母様から説明がきちんとあったのに、勢いよく食べ始めるんだもの。


 けど、わさび入りのサンドイッチってそんなにも辛いのね。ごはんと食べた時もちょっとだけなのにぴりっとしたもの。あたしもお父様と同じでそんなに辛いの好きじゃないし。


 だから、お父様は伯父様のリアクションを見た後に、おそるおそるって感じでサンドイッチを食べ始めていたわ。



「…………たしかに。少し辛いが、後味があまり残らないな? 爽やかだ」


「好みによりますが、マスタードよりは食べやすいと思う人もいるんです」


「俺でも食べられるな」


「良かったです」



 らぶらぶらぶらぶ。


 いいないいな、お父様とお母様はとっても愛し合っていらっしゃる。


 美男美女夫婦だし、とってもお似合い。


 あたしはお父様似だから、美人になれるのかしら? セシル兄は可愛いって言ってくれるけど。それはさておき。


 ミアもちょっとずつ食べ始めていたサンドイッチを、あたしもちょっとかぶりついたら!



「不思議だけど、美味しい!!」



 ごはんといくらの時と違う感じなのは当然だけど。


 お父様たちが言うように、爽やかな辛味がマヨネーズと合わさって……薄切りのお肉とかにとても合うの!! そこにパンといっしょに食べれば、もぐもぐするのを止められないわ!!


 結構ボリュームがすごいのに、あっという間に食べちゃったくらい!!



「たとえようがない、清涼感ですな! マヨネーズだけではこってりとしてしまうのに、赤身の薄切り肉をさっぱり食べられる味わい。このワサビにこのような使い方が! 米でも十分発揮出来ていたと思っていたのにですぞ」



 お師匠の爺様も大絶賛だわ。たしかに美味しいから、それくらい賛辞を述べるのも尤もだもの。



「爺様? これ普通はどう使うの?」


「うむ。狩猟用の罠ですな」


「わ、罠?」


「簡単に言えば、痺れ玉を作る材料ですぞ。チャロナ様には以前から興味がおありだとお聞きしていたので、今回は里から取り寄せたのですが」


「里って、エルフの里?」


「ええ。久しく帰還する理由にして、これを調達したのです」



 爺様はハイエルフだけど、ずっとセルディアス城に仕えている錬金術師だって聞いてはいる。


 おうちは別にあるみたいに聞こえたが、理由があるなら深く聞いちゃいけない。


 大人は内緒にしていることがいっぱいあるもの。


 あたしが大人になったら教えてもらえるかもだけど、成人の儀まであと五年くらい。


 先にセシル兄の方が大人になるから、その時はセシル兄の方が先に知っちゃうかな?


 少し羨ましいけど、今も楽しいから大人になるまでたっくさんお勉強するんだ!


 あたしにも、お母様のような異能(ギフト)があるんだから、もっと使いこなせるようにしたいもん。


 とりあえず、その日はわさびの新しい使い方をお母様からたくさんアイディアが出て。


 いくらの仕込みが出来たら、パーティーは四日後に開くことが決まったの!!

次回は月曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ