第137話 興味深い内容(アーネスト視点)
お待たせ致しましたー
*・*・*(アーネスト視点)
チャロナ様から、魔法鳥の通達が届いた。
時々、師弟としてのやりとりがあるので珍しくはないが、急ぎの方法だったのでそれは珍しかったのじゃ。
「……魔法の技術?」
中身は魔導具の依頼などではなく、魔法の技術について。
フィーガスがおるのに、わざわざ儂にと言うことは……余程の理由なのじゃろう。
研究を一時中断させ、儂は手紙の中身をじっくり読むことにした。
「さ、魚の卵を……縮小化!?」
手紙の内容によると、異世界では好まれる魚の卵を……こちらの世界でも仕込んでみたいのだが。該当する魚型の魔物の卵の大きさだと、以前いただいた『メンタイコ』サイズのために作りにくい。
そこで、フィーガスではなく儂に、その卵をちょうどよく縮小化出来る魔法を扱えないかという依頼じゃった。
それは……それは!!
「何と言う発想!!」
その仕込んだあとのこともだが、わざわざ調理のために食材を縮小化じゃと!? 魔導具でも早々に思いつかんそれを……あの御方は!!
相も変わらず、儂の想像の遥か上を行かれる!!
異世界からの転生者は、やはり長命種である儂のようなエルフを大きく凌駕する存在じゃ!!
「これは……受けますとも!!」
少しぶりじゃが、あの屋敷にも行きたいところじゃった。
御息女のリーシャ様の異能もどれほど成長されたか気になるし、魔法を使うにも実物だけでなく、縮小するサイズ確認もせねばならぬからな。
その縮小がうまくいけば、儂の研究もさらにうまくいくじゃろう!! 大型だけの魔導具では、ロティちゃんやミアちゃんのあれらを再現出来ぬからな。
これは急げ! と、片付けだけはきちんとして廊下をダッシュしたのじゃが……。
「「じい様! 連れってください!!」」
殿下方に見つかり、いっしょに行くと申された!?
儂はならんと、ここは年甲斐もなく大急ぎで城の外へと逃げおおせたのじゃった!!
と思ったら!?
「だーっははは!! 俺を置いてどこに行くんだい!」
こっちの殿下にも見つかってしもうた!?
相変わらず、魔法技術は人間にしては高いので面倒な御方じゃわい!?
「殿下は公務がお有りでしょうぞ!?」
「残念! 俺のは終わった!」
「でしたら、陛下をお手伝いなされませ」
「爺やがいいと言ったんだ!」
「嘘を言いますな!?」
カイザークが、滅多な事を言うわけがなかろう!?
すると、予想通りに執事服の腕が殿下の背後から出てきて……殿下を引っ張っていかれた。まあ儂より子どもじゃが、カイザークほどの輩が殿下を抑え切れぬわけがないからのお?
次回は火曜日〜




