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第131話 報告を聞く

お待たせ致しましたー

 戻ってきた二人のことだけど。


 顔を真っ赤にしながらも、手は仲良く繋いでいたから……あたしたちは二人を囲んでおめでとうを伝えたわ!



「「「「おめでとう!!」」」」


「何故、君たちが知っているんだ!?」


「そ、そうだぞ!?」


「いやいや、手」


「「あ」」



 サリー姉が伝えれば、マリーナが離そうとしてたのをアウルくんがぎゅっと握って……あたしたちにいい笑顔でこう言い出した。



「ウルクル神の第一子、アウル! マリーナ=ロザリオ=セルディアスと婚約の誓いを交わさせていただいた!!」


「「「「おお!」」」」



 アウルくんがそう言い切ると、横から誰かが来た。


 正体は伯父様で、泣きながらアウルくんの空いている手を掴んでぶんぶんと振り出した。



「よく……よく、我が娘に申し込んでくれたんだぞ!! 俺は父親として受け入れよう!!」


「で、殿下!?」


「……父上」


「俺の父上も受け入れてくださるだろう!」



 そう言えば、今日はおじい様だけ来てないのよね? ちょっと聞いたけど、お仕事がいきなり来て残念がっていたっておばあ様がおっしゃっていたの。


 おばあ様は伯父様の後ろで、とってもニコニコされていたわ。



「シュラ? ほどほどになさい?」


「これを喜ばずにはいられないんだぞ、母上!」


「わからなくもないけど、アウルくんが困っているわよ?」


「……はい」



 さすがはお母様のお母様。


 怒り方がそっくりだわ。


 とりあえず、伯父様は伯母様の方に連れてかれて退場になったから……あたしたちは、アウルくんと作ったパンを皆で食べることにしたの。


 キラキラきれいなフルーツデニッシュは、収納の技能の中に入れてあったから悪くなっていない。


 おっきく口を開けて、一口食べたら幸せいっぱいよ!!



「「「「おいしー!!」」」」


「本当に美味しいんだぞ!」



 マリーナはアウルくんが作ったことを教えたら、とても喜んでもぐもぐと食べ進めたわ。


 デニッシュだから、ポロポロ生地がこぼれるけど気にせずに食べていく姿は可愛い。


 アウルくんも、顔を真っ赤にしてたけど嬉しそうだった。



「良かったね、アウルくん!」


「皆のおかげだ!!」



 これで……幼馴染みのそれぞれが婚約したわ。


 すっごく喜ばしいことだから、エディトとマリーナの婚約発表は国中に向けて発表するんですって!


 本当に……良かった!!


 パーティーもいっぱい楽しんだから、次の日は少しお寝坊さんになるくらい寝ちゃったわ……。お母様たちは怒らずに、お疲れ様って言ってくださったけど!


 あたし、このお二人の子どもに生まれて本当に良かった!!

次回は火曜日〜

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