第123話 幼い想いから(エディト視点)
お待たせ致しましたー
*・*・*(エディト視点)
最初に出会った時から、すでにトキメキは始まっていた。
ふんわりしていて、お菓子みたいだって。
叔母上のパンを知ったあとは、クリームパンのように蕩けてしまうくらい可愛くて素敵だって。ただし、従姉妹側の叔父上と腹黒さまで似てしまってはいたが。
けど、そこが気にならないくらい可愛くて素敵だと思っている時点で、もう重症だった。絶対この人をお嫁さんにしたいって気持ちは僕の中にずっとあったから。
だから、従姉妹がわざわざチャンスをくれたんだけど……まさか、ユイノ姉自身も僕を想ってくれているだなんて予想外過ぎたんだ!
こんな都合の良い夢、あってもいいのか? って思うくらい。詰め寄られても信じられず、ほっぺをつねってもユイノ姉は目の前でニコニコ微笑んでいた。
「さあ、どうですの? 殿下?」
ああ、こんな間近で好きな相手の笑顔を見られるだなんて! いつもはリーシャたちと楽しそうに話しているのを眺めていただけなのに……こんな、こんなすっごいチャンスがあっていいの?!
僕だけだと思っていた事態が、実はユイノ姉にも? 都合が良すぎやしないだろうか? けど、事実ならいっそ……!
「さっさと言うのだぞ、兄上」
「……マリーナ」
雰囲気読め! 脳筋双子!? 僕と同じ顔していても、中身がそんなだから男にモテないんだぞ!?
けど、待たせているのは本当だから……僕は何回か深呼吸をして、ユイノ姉に振り返った。
「ユイノ=アルノルド。我が気持ちは其方に常に向けていた。この想い、受け取っていただけないだろうか」
ここは王族らしくひざまずき、ユイノ姉に向かって手を取って欲しい姿勢を取った。もっと成長してからした方がかっこいいだろうが、ここまで来たからにはやらないわけにはいかないんだ!
ユイノ姉はスミレ色の目をぱちぱちと瞬かせたが、僕の手を見てからまたにっこりと微笑んでくれた。
「ええ、お受け致しますわ」
ゆっくりと、あったかい手を乗せてくれた!
僕は堪らず手を握り、その勢いで立ち上がったらユイノ姉に抱きついたんだ!! 二個差だから、体格の差があるのも仕様がないからね!
「ユイノ姉がうちに来てくれる!」
「やったんだぞ、兄上!」
「まあまあ、殿下? 泣かれずとも」
「泣くよ!」
ずっと叶わないと思ってたんだから、子どものように泣いちゃうのは勘弁してください……。
そこからは、まず叔父上と叔母上に報告。
帰城後には、父上や祖父様らにも報告したんだけど……女性側はともかく、父上らは似たリアクションでひっくり返ってしまったのには、びっくりした。
なんだかんだで、この二人はそっくり親子なんだと改めて思った。
次回は土曜日〜




