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第117話 お姉ちゃん大暴走(サリー視点)

お待たせ致しましたー






 *・*・*(サリー視点)









「リーシャの許婚になったんだ」



 リーシャが風邪を引いたって言うから、お見舞いに行こうとしたんだけど。


 年下の幼馴染みその二のセシルからミラクルといっしょに呼ばれ、とんでもない爆弾発言をされたの!?



「え!? いつ!? もう挨拶したの!?」


「お互いに気持ちを確かめあったんだ。……リーシャのお見舞い行った時に」


「あら〜、やるじゃない」



 行動派なのは、小父様そっくりなんだから。まあ、多分。小母様である公爵夫人がきっかけ作りをされたんでしょうけど。娘の気持ちを大事に考えていらっしゃるから、それくらい計画してもおかしくない。



「……おめでとう、ございます」



 そして、最近ちょっとずつおどおどが減ってきたミラクルは笑顔で言ってたけど。



(超可愛い!!)



 天使! あたしの天使が今日も可愛い!!


 この子もリーシャたちと同じように幼馴染みだけど、生まれた時からとにかく可愛いと思ってた。お父様のマックス様譲りの銀髪はふんわふわだし、目はお母様似のブルーアイ。赤ちゃんの時はとにかく、リーシャ以上に可愛い可愛い言った記憶があるわ。


 ただ、性格はどちらにも似ずに挙動不審が多い。ついこの間まではそうだったのに、ここのところは何か自信を持てたのか口調がはっきりしてきた。


 あたしの背に隠れることも減ってきた。お姉ちゃんちょっと悲しいんだけど!? まさか、誰か好きな子でも出来たわけ??



(そんなの……そんなの!)



 お姉ちゃんとしては、応援しないわけないじゃない!!


 あたしの天使が、相応しい女の子と一緒になるのよ? 応援するに決まってる!! ただ、ちょっとは寂しいわ。いつもあたしにくっついてた天使が自立しようとしてるんだもん。



「うん、ありがと。多分だけど、近いうちに婚約式するから二人も来て」



 頭がお花畑になりかけてたが、今はセシルの方が優先だったわ!



「ええ、もちろん。これでリーシャも不安がる心配無しね?」


「……サリーは知ってたんだな」


「けど、女の子の恋心を勝手に打ち明けるわけにはいかないでしょう?」


「そうだけど……」



 リーシャの気持ちを知った上での婚約確定は、今回の場合よくなかったかもしれない。リーシャが寝込むくらい、セシルの事を想ってた結果で、うまくまとまったんだもの。リーシャは丈夫だし、きっと叔父様のお薬とかでもう治っているはずだわ。


 お母様お手製のクッキーを持って、あとでミラクルとお見舞いに行くのを決めようとしたら。


 セシルのお屋敷を出たあとに、ミラクルに質問されたの。



「……サリー姉、好きな人いる?」


「あたし?」



 え、まさかこれって。


 ミラクルの好きな子ってあたしなの!?


 年上好きだったの、この子ぉ!!?

次回は金曜日〜

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