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同じあつかい
「だって、墓にまでいれてやって、お参りもしてるって言ったじゃねえか」
「ああ、してるよ。してる。――― だけど、なあ・・・。ほねを・・・」
「あん?」
口を開けたところに、いやな言葉を聞いた気がして、ヒコイチはいそいでそれを口にいれ、さっきよりも苦みをました菜の花を噛みながら、相手の言葉を待った。
責められるように見られたチョウスケが、「骨を ―― 」とゆっくり言い直す。
「―― 旦那様が、・・・女の、焼いた骨を、・・・庭に、埋めたんだ・・・」
「・・・・なんでえ?そりゃ、なんかのまじないか?」
「いや。言ったろ?情が厚いんだよ。―― どうもその、亡くなった元華族の嫁さんが、そうしてくれって言い残して死んだらしい。 旦那様はそうしてやった。で、―― そのあとにも面倒みてた女が二人死んだときも、やっぱり、そうした」
「はあ?だって、埋めてくれってのは、嫁さんだけのことだろう?」
「だから、そこが情の厚い方だっていうんだ。《嫁さんと同じ扱い》ってことさ」
「・・・・そりゃ・・・」
――― 情があついっていうのか?