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長屋のチョウスケのはなし  作者: ぽすしち


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16/22

絵のなかの人


 なにしろその姿は、イワシタ家の中に何枚かある、亡くなったトキコ奥様の肖像画と、まったく同じだったからだ。


 ながいスカートをゆらしながら、女はやはり、縁側に寄ってくると、オタマとオエイの間に、割り込むように身体をいれた。


 先にいた女二人がそれに怒り、なにかを抗議するが、洋装の女はまったく意にかいすることもなく、部屋の中に微笑みかける。




 

 ――― ほんもの、だ・・・・

 

 微笑んだその顔は、まさしく絵の中の、その人だった。

 



 ここにきて、ようやく背筋が冷えてきたチョウスケは、残り二人の女も怖くなってきた。



 まさか、もしかすると、と思いその顔を見るが、眉間をよせ、大口をあけ、こめかみをひきつらせ、無声で言い合いをはじめた女たちが、別の意味で怖くなってくる。

 



 ――― あの・・・旦那様・・・

 

 思い切って小声で呼ぶと、旦那がこちらを振り向いた。

  

 



           とたん



 


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