表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアル推しガチャ【第一部】  作者: 有氏ゆず
第九話 女子会でウフフ
51/62

9-4





「わあ……!おいしそうなケーキがいっぱい!」

「見ているだけでお腹いっぱいになれますわね」

「ふむ。ワシはプリンが好きなのじゃが、プリンは無いのかのう?」


盛り上がって頂けて満足です。

でもぼくは、うう。陽キャオーラに負けそうで早々にリタイアして着席していた。


「大丈夫ですか、先輩」

「むり…しぬ……。何かキラキラしてるんだもん。ぼくなんかが足を踏み入れていいとこじゃ……」





……って、サラッと会話に入って来たけど!

何でいるの!?式部!


「女子会なんだから、着いてきちゃダメって言ったのに」

「私は常に貴方のお側におりますので」

「答えになってない。女の子だけの秘密の話とかあるんだから、帰ってよ」

「でも先輩」


ああこれは言うこと聞きそうに無いなあ。

でもぼくが良くても他のメンバーが男性同席は嫌がるかもだし。


かと言って、店の外で一人で待たせるのも可哀想な気がする。

それに式部って美形だし、一人にして逆ナンなんかされたら、嫌だし……!


「……他の子に聞いてみる。嫌だって言われたら、ちゃんとお家帰ってね」

「承知致しました」










「ん?ワシは別に構わんぞ?」

「わたくしも構いませんわ。あの下品な(ひと)でしたらお断りですけれども、式部様はそうではありませんもの」

「アリスもアリスも!それにおねえちゃんのラブラブなおはなし、ききたいの!」


ラ、ラブラブって……!別にそんなんじゃないったら……!!


「……つまり、私は同席しても宜しいと言うことでしょうか」

「ああもう、そうみたいだね!」

「先輩がどうしても嫌だと仰るのなら席を外しますが……」

「良いよ。……一緒に居てよ」


さっきから見られてるの、女の子に。

ほんとに自分が綺麗な顔してるって自覚無いんだから。


ぼくは思わず式部の服の裾をきゅっと掴む。

それを見て、アリスが嬉しそうに「きゃあっ」と声を上げた。





「……先輩の仰せのままに」

「ばか。嬉しそうな顔しちゃって」


念の為に言っておくが、これでぼくらは付き合っていないのである。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ