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「僕が今教えられるのはこれくらいかな」
「あ、ありがとうっ…!」
「ふふ。メモまでしっかり取ってくれて。君は真面目な人なんだね」
副会長がぼくを見て微笑む。
か、顔が良い……!思わず浄化されそうだ……!
「先輩、そろそろ──」
「あら、カワイイ子達がいっぱいじゃないの。アタシにも紹介しなさいよ」
……えっ?
急に現れたこの人はもしかして……!
「シュタイン、ダメだよ。今日は勉強会なんだから」
「その呼び方可愛くないから止めてって言ってるでしょ。アイちゃんとお呼びなさい」
「ア、アインシュタイン!?」
ぼくが知っているということは勿論、ファンクロのキャラクターだ。
確かSSRのレアリティのキャラクターだったと思う。……ぼくは使ったことないけど。
というか、オネエキャラだったのか……引いたこと無かったから知らなかった……。
「そ。アタシ、アインシュタインよ。でも縮めてアイちゃんって呼ばれるのが嬉しいわね」
「ア、アイちゃん……?」
「あら〜♪素直な子は嫌いじゃないわよアタシ。……それにしてもラン!アンタ勉強会ならアタシも混ぜなさいよ!」
「シュタインが混ざると女の子を愛でまくって勉強にならないのが目に見えてるからね」
「何よ。カワイイものを愛でて何が悪いのよ。というかアイちゃんと呼びなさいって言ってるでしょ」
「はいはい、シュタイン」
「んもー!この子は!何にも聞いてないんだから!」
副会長がそんなふうに他人をからかう姿を見るのは、初めてかもしれない。
完璧で、真面目な人だと思ってたからそこは意外だった。
「ねえねえ、勉強会延長しましょうよ」
「ダメだよ。もう終わったから」
「エッちゃーん!ランがアタシを虐めるわー!」
「よしよし、ワシが相手してやるのじゃ」
「あら!なら膝に乗せて愛でても良いかしら?」
「それは嫌じゃ」
「ふ、副会長って、2体持ちなんだな」
「他にも低レアなら沢山持ってるよ。でも使うのは大体エジソンかな」
「レアリティが高いから?」
「それもあるけど……」
「……けど?」
何故か言葉に詰まった副会長。
先を促すが、副会長はにっこりと笑って、それ以上は教えてくれなかった。




